リア充たちが潜伏する「合格者コミュ」「内定者コミュ」

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春は「ながら使い」の若者が増えるのかも

   ところが、「さらに、まだあるんです」とAさん。

「最初の頃に『合格者コミュ』を立ち上げた学生が、就職したわけですよ。もちろん就活コミュも立ち上がって、大学横断的に運営されるものもできて。それで、今度は『内定者コミュ』ですよ(笑)」

   案の定、兄弟姉妹や就活中に知り合ったOBOGから情報を集め、社内の空気や部署の裏ネタなどを交換。コミュの運営方法も先輩から後輩に伝えられ、なかには会社、業界など複数のコミュを運営したり、参加したりする学生も登場しているそうです。

   そして、やはり入社式が第1回めのコンパとなる、と。

「ということで、いまの受験生、大学生が一番欲しがるのがスマホ。井上さん、若者が街中や電車内でスマホの『ながら使い』をしていて危ない、アホかって言ってたでしょう? それってちょうど、大学や会社のコミュに夢中になっていた人たちだったのかもしれませんよ」

   うーん、夢中になる気持ちはわかります。自分が学生だったら、間違いなく没頭するだろうし。

   …いやいや、やっぱりダメです! スマートフォンは歩きながらじゃなく、店に入るとか、街中なら座れるベンチなんかも多いんだし、止まってから使いなさい。回りは邪魔だなぁって思ってんだし、事故になったら迷惑だから。


井上トシユキ

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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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