「見て見ぬふり」をやめると決めた理由
自分の知らないところで、ここまで恨まれているのは恐ろしいことですが、なぜこんなにも怒っているのでしょうか。質問者さんによると、部長の横領は以前から行われていましたが、あえて関わりを持たないようにしてきたのだそうです。
「さわらぬ神に祟りなしと、見て見ぬふりをしておりました。弱い人間です」
しかし、横領が年々ひどくなるのを見て、真面目に働いている部下たちが不憫だという気持ちが強くなり、考えを変えました。「やはり不正はいけません。頑張っている人間が馬鹿をみる時代はもう流行りませんね」
回答者のsadami10さんも、経理担当者として幹部の不正に悩まされました。そこで、仕分伝票に「業務日誌」と「領収書」を糊付けしたり、乗車券を会社が購入して手渡したり、事前の計画を業務部長に提出させたりする改善策を実施しました。
すると、不正がずいぶん減ったのだそうです。質問者さんの会社でも、甘いチェック体制が部長の不正を助長した面もあったのかもしれません。
ある店の経理担当は、税務署から「あなたが発行した20万円の領収書はホンモノか」と照会を受けました。2万円のものだと正直に答えると、領収書を発行した相手から「20万円と言ってくれないかしら」とすぐに電話がかかってきました。
「そんなことを言うと私も同罪ですから、断りましたよ」
なるほど、世の中は不正を見て見ぬふりをする人ばかりではないのですね。質問者さんも覚悟を決めたようで、「明日、証拠をまとめます」と宣言しています。