本採用をやめるか、教育を続けるか
さて、この社員には、これからどう向かっていけばよいのだろうか。ShowMeHowさんは、ウソをついてサボる人など会社には必要ないと言い切る。
「どんなにできる人だったとしても、会社の利益のために働こうという意思が見えない。よって、本採用しない」
しかし、試用期間中でも本採用しない場合には、合理的、客観的な理由が必要だ。「面と向かって注意できない」まま不採用にすると、かえってトラブルになるおそれもある。
一方、toshipeeさんは、もう少し粘って人材として育成することを提案する。「いくらショックでも、連絡もできずに休まれては社会人として困る」と叱ったうえで、仕事を休んだ本当の理由をきちんと正面から問いただす。
そこで正直にサボリを認めたら「信用がなくなったので、研修期間を延長し、今後は休む理由について『完全確認』で行く」と通告するというわけだ。
入社当時は逃げ出してばかりの社員が、一念発起して心を入れ替え、会社を背負うほどの成長を見せた、という話も聞いたことがある。さてこの経営者は、最終的にどんな判断を下すのだろうか。