雑用を免除しても「新人の早出」は変わらない?
「発言小町」には見られなかったが、「仕事に不慣れな新人は先輩より早く出社すべき」という意見の人もいる。都内のIT企業に勤める27歳女性のAさんは、毎朝7時半に出社。出勤に1時間強かかるので、自宅を6時ころ出ている。
「給湯周りの片付けや準備を少ししたら、あとは自分の仕事をしています。午前中の方が頭が冴えているので、仕事のはかどり方が全然違います」
以前は、毎日遅くまで残業する夜型だったが、「美容のために」生活サイクルを変えた。午前中は集中力が必要なアウトプットに専念し、ウェブのチェックやメールの返信などの「雑用」は昼食後に回している。
「早めに出社すれば、始業時にはエンジンは全開になっている。タダ働きの強制はどうかと思うけど、新人が自発的に早く出るメリットはあると思いますよ」
中堅商社で営業部長を務める50代のBさんは今年、早出の雑用をパートタイマーの担当に変更した。社員の雑用を免除した理由は、「業績につながらないムダな仕事は社員に一切させない」という方針からだ。
これによって、新人だけ不公平という声も起こる余地もなくなったが、成果がよりシビアに求められることにもなった。Bさんは「早出して自分の仕事の準備をする若手は、かえって増えたかもしれない」という。