いつも喫茶店で寝ている「サボリーマン」は空しくないの?

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   Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のrfrfr111さんは、いつも不思議に思うことがあります。毎日スーツを着て出勤しながら、ろくに仕事もせず、喫茶店で寝ているサラリーマンのおじさんは何を考えているのだろうか、と。

   自分としては活動している方が楽で、サボる方が精神的に苦痛と不安を感じます。そんな日々を過ごしていたら、うつ病になってしまうかもしれません。そこまで働きたくないのなら、田舎か海外に移住して、のんびり暮らせばいいのではないか。「サボリーマンの本音を知りたいです」

「仕事への意識、プライドがあるのか」

人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ
人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ

   回答者のs63077さんは、「普通の成人は仕事辞めて、そんな(海外)生活を長年送れるお金ないですよね」といいます。喫茶店で寝ていても、会社から給料は出ているのだから、わざわざ辞めて海外に移住しろというのは、確かに余計なお世話です。

   一方で、質問者さんに共感する人も。510322さんも「動いている方が精神的に楽で、止まったり休んでしまうと何か不安を感じる性分」です。公園近くに営業車を停めて、昼寝をしている営業マンらしき人を見ると、

「一体何を考え、働いているのか?」
「会社にすまないと思っているのか?」
「仕事に対しての意識、プライドがあるのか?」

と思ってしまいます。

   仕事をせずに時間をつぶして、給料をもらっている知り合いの女性に、なぜサボるのかと聞いたところ、「仕事がつまらない。サボっても全然罪の意識がない」という答えが返ってきたそうです。これには、

「まぁ、サボる人はいずれ天罰が下ることだと思いましょう」

と、厳しい評価を下しています。人生いろいろ、会社もいろいろなので、そこまで強く非難する必要もないと思うのですが。

「売り上げの最大化」はベストではない?

   bfoxさんも営業を担当していたときは、結構サボっていましたが、苦痛も不安も感じなかったといいます。好きな本を読んだり、ときにはゴルフの練習に行くことも。しかし、別に働きたくなかったわけではないそうです。

「営業なんて売上さえいっていれば、どんだけサボっていても怒られないし、むしろ褒められましたからね」

   ノルマに対して150%や200%の実績を上げても、驚くほど給与やボーナスに反映されないので、毎年コンスタントに105%から110%くらいの実績が上がるようにコントロールしていたといいます。

   プライベートも犠牲にして働いていたころもありましたが、いったん売れる土壌と方程式さえできれば、あとは情報収集を欠かさなければOK。「自分は働いている」という自己満足のために、意味のない動きでガソリンや高速道路代をムダに使う方が、会社にとってマイナスだといいます。

   市場は漁場と同じように、乱獲するといつしか絶滅し、まったく売れなくなってしまう場合もあるとか。売り上げを一時的に最大化するより、安定して売れる状態を維持していく方が大事という言い分は、なかなか説得力があります。喫茶店にいるおじさんも、伊達に寝ているわけではないのですね。

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