おごり未経験の27歳男性 「まだ後輩がいないんです」

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   社会人になると、後輩に飲食代をおごることが増える。先輩の方が給料が高いというタテマエがあるからだが、ここのところの不況で昇給額もわずかなので、悲しいことにそう違わなかったりする。

   20代のビジネスパーソンに聞いたコブスオンラインの「1回の食事で後輩におごれる金額の限度」にも、そのあたりの傾向が垣間見られる。「おごった経験はない」と回答した人は、男性では9.5%、女性では20.2%を占めた。

懐が痛まなくて済むからいいのか

「1回くらいはいい格好を見せたかった」
「1回くらいはいい格好を見せたかった」

   男性で回答が最も多かった金額層は、「1000円以上1500円未満」で14.4%。3位の「1000円未満」(10.5%)と合わせると24.9%になり、4人に1人は「1500円未満なら、いままでにおごった経験がある」ということになる。

   この金額で飲み食いできるものと言えば、ちょっと豪勢なランチか、二次会のラーメンにビール一杯くらいだろうか。回答者からは、

「650円のラーメン。後輩と一緒に食べに行ったら、まぁ会計の時に出すのは一応礼儀でしょ」(29歳・事務系専門職)
「ファミリーレストランで1000円ぐらいの食事をおごった。後輩だし1回ぐらいはいい格好を見せたかった」(27歳、技術職)

などのコメントが寄せられている。

   中には、「仕事終わりに一緒に夕飯を食べに行って2000円位おごった」と明かす人も。その理由は「自分の悩み相談に乗ってもらったので」(28歳・事務系専門職)。先輩だって、たまには後輩に話を聞いてもらいたいときがある。

   「おごった経験はない」という回答者の中には、「おごりたくない」とキッパリ言い切る倹約家もいるが、

「おごるような後輩がいません」(23歳・官公庁)
「自分の支社にまだ後輩が入ってこないので」(27歳・アシスタント職)

というコメントも見られる。社会人なりたてでは仕方ないが、27歳で一番下っ端というのも、懐が痛まなくて済むのでいいのか悪いのか。

「全額出すのはどうか」(27歳女性)

   おごり経験のある人が2割と少ない女性の中にも、「お好み焼き屋に食べに行ったとき、後輩を手なずけるため2000円おごった」(26歳・事務系専門職)という人もいた。

   その一方で、そんな男まさりのやり方に違和感を抱く人もいるようだ。

「多めにお金を出すことはあっても、全額出すのはどうかと思う。金額に差をつけるぐらいでいいでしょ」(27歳・営業職)

   できることなら「ここはオレが持つよ」と言いたいものだが――。社内の人間関係の中で、後輩に対して「見栄や意地を張りたい」「借りを作りたくない」という気持ちが、女性にはあまり強くないのかもしれない。

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