どんな人が応募する? 「上司に味噌を塗りたくる人、お断り」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   東京都内の編集プロダクション、有限会社ノオトの求人サイトが話題だ。「面白そうなことを見つけたら、すぐ食いつく人」「周囲を笑わせるのが好きな人」などを募集する一方で、応募しないで欲しい人として荒唐無稽なキャラクターを列挙している。

   ノオトの従業員は現在、編集者、ライター、ディレクターなど計8人。フリーマガジン「R25」で記事を書いたり、ローカルニュースサイト「品川経済新聞」の運営などをしている。

あえて「いらない人材」ふくらませてみた

社長が顔に味噌を塗られている有限会社ノオトの求人サイト
社長が顔に味噌を塗られている有限会社ノオトの求人サイト

   求人サイトでひときわ大きく扱われているのは、「以下に該当する方は、応募をご遠慮ください」という注意書き。

「取引先に刃物を向ける人」
「打ち合わせ中に不思議なオーラをまとい、クロスチョップする人」
「上司の目の前で酒盛りをはじめる人」
「上司のトイレの盗撮をする人」

といったキャラクターをスタッフが実演する様子が、写真入りで掲載されている。

   言うまでもなくこんな人材は、どこの会社でもお断りだと思うが、あえて強調した理由は何なのか。顔に味噌を塗られた宮脇淳社長に尋ねると、

「面白い人を募集しているのに、求人案内が面白くなければしようがないですから」

ともっともな返事が返ってきた。

   サイト構築にあたって協力を得たのは、数々のユニークな企画で知られる株式会社バーグハンバーグバーグ。社長らが不良にシメられながら起業の経緯を語る「マインドスコープ」の求人サイトや、無名の一般男性の婚活応援サイト「イケてるしヤバい男 長島からのお知らせ」などで話題を呼んだ。

   この会社に求人サイトの相談をした際、「欲しい人材」と「いらない人材」を整理して提示したところ、「欲しい人材を強調するのは当たり前すぎる。いらない人材の方をふくらませてみよう!」という提案があったという。

望むのは「コミュニケーションが取れる人」

   最初に提示した「いらない人材」には、どのような条件が並んでいたのか宮脇社長に尋ねると、

「採用サイトを見て、そのあたりの真意を汲んでくれる方からの応募をお待ちしています」

とのことだった。「取引先に刃物を向けない人」「上司に味噌を塗りたくらない人」などから推測すると、クライアントや取引先、内部スタッフときちんとコミュニケーションが取れて、礼儀正しいやりとりができる人を望んでいるのだろう。

   なお、募集職種は、編集者とウェブディレクター(経験者のみ)。希望があれば、未経験の記者や編集アシスタントも育てていきたいという。ハチャメチャなイメージとは裏腹の、いたって真面目な会社のようだ。

「編集プロダクションといえば仕事がきついイメージがありますが、私たちは土日にはきっちり休んで休日出勤はなるべくせず、ムチャな残業や徹夜のない会社であることが大事だと考えています」
R25 つきぬけた男たち (日経ビジネス人文庫)
R25 つきぬけた男たち (日経ビジネス人文庫)
  • 発売元: 日本経済新聞社
  • 価格: ¥ 700
姉妹サイト