Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のboo098さんは新入社員。職場の全体朝礼であいさつをすることになりました。
上司からは「笑いをとってね!」とリクエストが。名前を覚えてもらえるいい機会ですし、一般的なあいさつに何かひとこと付け加えたいと思っています。しかし、いい案がなかなか浮かびません。
「AKBでは○○推し」は使えるのか
回答者のeeb33585さんは、さっそくこんなネタを授けました。
「こういう場所に立つのは、小学校のとき立たされて以来なので、緊張します。あと質問なんですが…、先輩に『困ったことがあったら相談しろ』と言われたんですが、借金もOKなんでしょうか?」
onigiri2011さんは、アイドルネタはハズレがないといいます。
「『AKBでは○○推しです。よろしくお願いします』とか。あとは例え。ともかく変なのに例える。『よく、野菜で言えば春菊に似てるよね、って言われます』とか」
kazu9981さんは、無理をしてもしょうがないといいます。
「『笑いをとってと言われましたが、私には難しいのでAさんお願いします』とか何とか言って切り抜けては?」
うーん、その場の雰囲気もあるので一概に言えませんが、どれか使えるものがあったでしょうか。
新入社員の朝礼なんてテキトーにやればいい、という考えもありますが、『「初対面の3分」で誰とでも仲良くなれる本』(中経出版)の著者・新田龍さんは、そんなことはないといいます。
「将来、職位が上がって他社の人たちと交流する立場になると、こういう『ひと言』で人の心をつかむ機会は増えてきます。いざというときのために『自分だけのツカミ』をいまのうちに作っておくといいですよ」
反感買いにくい「自虐ネタ」は無難
新田さんによると、心の距離が縮まるひと言の原則は、次の3つ。1つ目は「自分の名前や顔」ネタで、似ているといわれる芸能人や印象的な顔のパーツ、由緒正しい家柄や、名字や名前の由来などを絡めて自己紹介します。
「メガネをとると、雨上がり決死隊の宮迫さんに間違われます」(と言いながらメガネをとる)
2つ目の「弱点、最近やらかした失敗、コンプレックス」ネタは、相手が気にしそうな点や自分の弱みを、あえて自分から先に言い出すことで、相手を安心させつつ心を開いてもらう方法です。
3つ目は、「特技やアピールポイント、チャームポイント」。自分が言いたいこと、アピールを言います。しかし、1は似ている芸能人がいなければ使えないし、3は相手から反感やねたみを買うリスクがあります。
ということで、無難なのは2つ目。新田さんによれば、人は相手の成功や自慢は聞きたくないが、失敗談や情けない話には反応しやすいそうです。
「こう見えても23歳です。新人研修では初対面の同期から、マネジャーに間違えられました」(若いのにフケ顔の人用)
「最近、初対面の人がみんな私の額を見るので、ヅラにするかクスリにするか考え始めました」(若いのに髪の毛が薄い人)
なんていうツカミ、先輩たちに強く印象づけたい新入社員にはいいかもしれません。