元吉本興業マネジャーの大谷由里子氏が、ある会社のエピソードをサンケイビズのコラムで紹介している。27歳女性が「どうして私の彼が転勤させられなきゃならないんですか?」と人事に詰め寄った。不倫がバレて彼氏が転勤になったらしい。
人事は「倫理の問題もあるし、転勤で済んでよかったと思ってほしい」と返答したが、その女性はこう言い返したそうだ。
「わたしの彼は係長だから異動させられるのですか。だって、総務のAさんは役員と不倫してても、役員は異動にならないじゃないですか」
「部下がアンジェリーナ・ジョリーでも」
また、ある会社の支社長は、お客さんと不倫もするが業績も上げる社員がいる一方で、独身で業績が上がらない社員がいるとして、「どうして世の中の組み合わせって、思うようにいかないのかなあ」とぼやいているそうだ。
大谷氏は、「企業の倫理と、人の感情は別もの」としつつ、「だからこそ、自分のしていることと向き合えるかどうかは大切だ」とコラムを締めている。会社としてのコントロールは、完全には難しいということだろう。
景気の悪化で小遣いが減り、社内経費も少なくなって不倫も大幅に減ったという話を聞いたことがあるが、まだまだ人の目を盗んでいそしんでいる人たちがいるようだ。
日経BPネットの「乗り移り人生相談」では、「週刊プレイボーイ」元編集長の島地勝彦氏が「社内不倫が横行する会社はそのうち潰れる」と忠告している。
「男なんていうものは、(中略)その分だけ脳みそに流れる血液が少なくなっているわけで、普段より馬鹿になっている。あちこちで男女が惚れたはれたをやっている会社というのは、つまり馬鹿の集まりということだよ」
また、師匠が弟子を口説くのが美しくないように、上司が部下を口説いて不倫関係になるもの美しくないと諌めている。「仮に同じ職場にアンジェリーナ・ジョリーが働いていても」、上司たるもの、欲望を押さえ込まなければいけないのだそうだ。