いま人気ナンバーワンの就職先といえば、大手企業を抑えて「公務員」がトップに。倒産もなければリストラもない、安定した雇用と給与が確保されている上に、家族や親戚にとっても鼻が高いようです。
そんな人気の職業に就きながら、働き続けるべきかどうか悩む女性からの相談が、Q&AサイトのOKWaveに掲載されています。「国家公務員を辞めてしまいたい」
「花屋さんでもアロマ屋さんでもいい」
質問者のsunny5555さんは、入省8年目の国家公務員。30歳の女性です。「親が許してくれなかった」のと、安定を求めるという理由で選んだ就職先でした。
しかし、本当は公務員の仕事に何の興味もなく、「不純な動機」で選んだせいか、仕事へのやる気も出ません。最近になって、毎月のお給料とボーナスのためだけに一日の大半を苦痛で過ごす人生に、疑問を感じるようになってきました。
本当は「カフェで働きたい」。しかし、この年で転職なんて甘いのか――。なんとも世間知らずなお嬢様らしい相談ですが、回答者からは呆れつつも温かい助言が寄せられています。
「本当にカフェで働きたいのですか? これは仕事に疲れたオヤジがよく言う『南の島にでも行きたいなあ』というセリフと同列に見えます」(nama777さん)
いざ南の島へ移住したら、電気もガスもなくコンビニもネオン街もない場所に耐えかねて、3日で都会が恋しくなり逃げ帰ってくると相場は決まっている――。質問者さんも、
「確かにカフェでなくてもいいんです。自分の好きなことだったら、花屋さんでもいいし、アロマ屋さんでもいんです。周りの友達には公務員がいなくて、そんな風に好きなバイトをしている人が多いので、うらやましくなったのかもしれません」
そんなやりとりを見たponta1971さんは、「納税者からすれば腹立たしい。・・・苦痛なんだから公務員を続けるメリットは何もありません」とチクリ。質問者さんは「すみません。自分のお給料が税金でまかなわれていることを、もっと意識しようと思います」と反省の弁を書き込んでいます。
「働く意義は、生きるため」に涙
食品工場で働くwakutakuさんは、自分の境遇を明かしてアドバイスしています。
「私も望んで今の職場に就職したわけではありません。しかし生きるため働いています。家賃や食費ももちろんですが、趣味のためにも働いています。働くモチベーションは、生きるためで十分じゃないでしょうか」
この回答を読んだ質問者さんからは、「涙が出てきました。働くモチベーションは生きるためで十分…。いい言葉ですね。それでいいんですよね」とお礼のコメントが。「明日からまた頑張って働けそうです!」
どうやら質問者さんが付き合っている彼は、いま飲食店で働いており、将来は自分の店を持とうと頑張っているよう。そんな様子を見て、「私も大好きな彼といっしょに、カフェで働きたい!」と思ってしまったのかもしれません。
「今、ある程度ゆとりのある生活ができているので、そのありがたみを忘れかけていました。カフェは、大好きな趣味としていこうと思います」
結局、国家公務員を辞める、という考えをあらためたそうです。どうせ続けるなら国民のために、ぜひしっかり働いてもらいたいものですね。