Q&AサイトのOKWaveに、こんな質問が載っていました。質問者のhiq03さんは、中古車販売会社に勤務する男性。仕事で、あることに悩まされています。
それは、同僚男性が「理解不能で始末に負えない」こと。うそつき、言い訳、報告なし。ときには仕事上のトラブルにもなりますが、どんなに注意しようが怒ろうが、まったく聞き入れられません。
相手は外国人―「自分を変える」べきなのか
そんなことを5年も我慢しているうちに、その同僚と話すとイライラが嵩じて顔がカーッと熱くなり、かゆみが出るようになってしまいました。
鏡を見ると、ミミズ腫れや1円玉くらいのアザのようなものが出ています。どうやら、じんましんのようです。本当は仕事を続けたいものの、身体に異変が現れてからは、辞めることばかり考えてしまいます。
この質問には、やや突き放すような回答がありました。
「仕事をするということ、お金を稼ぐということは簡単じゃないし、嫌なことぐらいありますが、続けたい仕事なら、やり抜くだけの精神力や健康管理が必要ですよね。じんましんは基本的に、薬ですぐにおさまります。…会社や他人を変えるより、自分を変える方が簡単ですよ」(tromlさん)
正論ではあると思いますが、話がややこしいのは、同僚の彼が外国人であること。行き違いの原因には、おそらく文化の違いもあるのでしょう。お互い「自分を変える」といっても限界があります。
同じ国出身の第三者に、間に入ってもらいましたが、「まぁ、仲良くやってちょうだいよ」といった感じで、質問者さんの味方になってもらえないようです。
こういう場合、同僚に「郷に入っては郷に従え」と要求すべきなのか、自分も歩み寄って異なる文化の人たちと共存する道を見出すべきなのか…。グローバル化が進むと、こういう摩擦も増えてきそうです。
「給料を支払う人の言うことなら聞く」
外国人の知人がいるblue_rumbleさんは、育った環境や文化が異なる彼らが、日本人に理解できない行動をしても「ある程度は仕方がない」と理解を示しています。しかし、仕事においては、話は別です。
「業務を進めるうえで必要な手順やルールは、たとえ文化が違っていようと守る必要があるからです」
決まったルールを守らなければ、きちんとした数字の管理もできません。それに顧客や取引先の手前、社外に対しても日本のやり方に従ってもらう必要があるでしょう。
結論としては、仕事に直接関係ない部分には目をつぶり、業務に支障のある部分のみを「上司や社長などに相談して注意してもらう」ということ。至極当然という気もしますが、
「外国人は、給料を支払う人や自分を査定する人の言うことは聞くという傾向があります」
という点は、特に彼らの特性を踏まえた有効なアドバイスに思えます。質問者さんも「その通りです」と共感しています。