うつ病の休職明け 転職は諦めたほうがいいのか

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   Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のpowerback31さんは、今年31歳になる会社員。職場の人間関係が原因でうつ病となり、1年半ほど前から休職していますが、ここ最近ようやく体調が戻りつつあるのを感じています。

   そこで、元の職場への復職を考えましたが、どうしても戻る気になれず、他社への転職を考えることにしました。主治医からのOKも出たので、ネットの人材紹介会社に登録したところ、いくつかの会社を紹介されました。

休職前のあいさつ無視され、復職を断念

   先日、そのうちの1社から呼ばれて一次面接に行ったところ、思ったよりもにこやかに話すことができました。出だし好調と喜んだものの、病気のことを話さなかったことが気にかかります。迷った挙句、ついに人材紹介会社に打ち明けてしまいました。

   幸い担当者は理解を示してくれたものの、再び「本当は黙ったままの方がよかったのでは」という疑いが頭を占めるように。それもこれも、

「うつ病で長期間休職している人間が、正社員として再就職することは可能なのか?」

という不安から逃れられないためです。

   そこで、ネット会員に思い切って悩みを打ち明けたところ、経験者からさまざまなアドバイスが寄せられました。

   32歳のdolcedishさんは、うつ病での休職と転職の経験者。転職する意欲があれば症状としては軽度であり、「本人が自覚していないだけで軽度(のうつ病と疑われる人)は世間にゴマンといる」のだから、わざわざ会社に言わなくてもいいと助言しています。

「うつ病は治ります。期間は様々ですが1年~3年ってところです。なので、正社員を諦める必要はないです」

   そのうえで、休職扱いにしてくれた会社になぜ戻らないのか、と尋ねています。質問者さんは、休職前日にあいさつしたときに同僚たちに無視されるなど冷淡な反応をされ、「もうここに自分の居場所はない」と悟ったとのことでした。

「けっしてあせらず、あわてず徐々に前向きに」

   同じくうつ病経験者のmeg68kさんも、明かさなくてもいいという意見です。「私も最初はオープンにすべきだと思っていましたが、今はクローズ(秘密)を徹底しています」。もしかすると、明かしたことで偏見を持たれるなど嫌な思いをしたのかもしれません。

   とはいえ、エントリーシートには健康状態を書く欄がありますし、1年以上も休職していれば、職歴の欄に何も書かないわけにはいかないでしょう。

   kurenaiyさんは、よほど特殊技能を持っていなければ、就職氷河期の中で正社員として採用されるのは難しいという現実を説明します。そのうえ病気が完治していない状態では、採用担当が不安を抱いてもおかしくありません。

   しかし、望みを捨てる必要もありません。hiroki1212さんの奥さんは、解離性障害という病気にかかり4か月の入院を余儀なくされましたが、いまでは午前中はパートに出られるまで回復したそうです。

「けっしてあせらず、あわてず徐々に前向きに進んでいただきたい。現在の状態を理解してもらい、自信をもって進めば必ず明るい扉が開くと思います」

   もしも正社員を目指すなら、病状を隠してごまかすのではなく、「いまはすっかり完治しています」と自信を持って言えるよう治療することが先決なのかもしれません。

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