Q&AサイトのOKWaveには、新卒入社からわずか2か月で「この会社、もう辞めたい」とこぼす人が目立ち始めています。質問者のnabeyakiさんは、仕事や人間関係のストレスで、メンタル的に参ってしまいました。
夜は寝つけず、眠りが浅い。食欲もなく、食べても戻してしまいます。この1週間、ずっと憂鬱です。職場は他人の陰口が多く、陰湿な感じがします。先輩から「あなたは1年目でつぶされるパターンだ」と言われ、もう頑張る気になれません。「どうしたらよいでしょうか」
回答者「みんな負けずにやっているんです」
このように弱っている人に対しては、周囲の人たちは「心配ない」と声をかけ、仕切り直しにむけて少し休養してもらうのが一番だと思うのですが、回答者からは厳しめの声が飛んでいます。
「ず~とそうやって生きてきたんですかね。…労働の対価として賃金を得ているので、ミスをすれば叱責されるのは当たり前ですし、責任もとらされます。そうやって叱られても、仕事の重圧にも負けずにみんなやってきているんです」(saltmaxさん)
「たったこれだけの文章を書くのに、内容を強調したいのでしょうが、行間の多い文章を書く方は、無駄な動きをして、無駄な時間を使ってるのに気付かないだけでなく、要領のいい時間配分を考えられない、自分善がりなかたに多い、傾向です。そうして、何もかも他人のせいにして、自分の努力不足を全く解っていない典型のような方ですね」(comattaniaさん)
短い相談の文章だけで、その人の生き方や性格まで分かるものでしょうか。そもそも、食べても戻すほど弱っている質問者さんが必要としている言葉とも思えません。
ただ、考えてみれば、回答者さんたちが生きてきた中にも、いろいろな苦労があったのでしょう。質問によってそれが刺激され、回答に滲み出てきたのかもしれません。他人へのアドバイスは、自らの姿が映る鏡でもあります。
「心を壊して働けなくなるよりは、退職して他を探すのがよい」とアドバイスするPonette05さんには、職場の人間関係で苦労して転職した経験があり、今では「早くあの職場を辞めてよかった、今のよい職場に巡り会えたから」と思っているのだそうです。
「先輩や上司が優しくて怖い」という相談も
59歳男性のADATARAさんは、入社3か月目で仕事がスラスラできるわけはない、頑張らないといけないと思うから辛くなると慰めています。
「ここは頑張らないで、とりあえず今日1日、仕事をすることです。明日は明日です。どんなにイヤであることでも、今日1日だけなら耐えられるでしょ?」
別の質問では、同じような新入社員から、「ここ2、3日、先輩や上司が妙に親切で怖いです」という相談が持ちかけられています。
入社数か月で、失敗もかなりあり、お客さんに迷惑をかけてしまうことも。内心もう辞めてしまいたいと、いつも思っているのだとか。
これに対しては、「辞めそうだと思われているのかも」というツッコミもありました。いきなり辞められても困る、と周囲が警戒したのかもしれません。
yoshi20aさんは、部下や後輩が失敗したときには、普段どおり接しようとしても優しくなってしまう、といいます。一番落ち込んでいるのは本人なのだから、こういう考え方も当然あるでしょう。
新社会人にアドバイスを求められた先輩は、自分のイライラを相手にぶつけるのではなく、相手が自立するために必要なアプローチをしてあげたいものです。