本人確認強化「Yahoo! お見合い」でネット婚活どうなる

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   ヤフーが運営する婚活情報サイト「Yahoo! 縁結び」が、2011年7月1日より「Yahoo! お見合い」へとリニューアルする。指定配送業者による「本人確認」を強化し、好みの条件に合った異性を提案してくれる機能も追加する。

   今回のリニューアルのねらいについて、ヤフー広報は「『Yahoo! 縁結び』利用者の要望を踏まえ、サービスの機能強化を図りつつ、恋愛パートナー探しのための『Yahoo! パートナー』との違いを明確にする名称変更をした」と説明する。

手軽だが「マメじゃないと彼氏できない」

婚活サイトで結婚に至った人もいる
婚活サイトで結婚に至った人もいる

   35歳の女性Aさんは、3年前に「Yahoo! 縁結び」で知り合った男性と結婚した。すでに結婚していた弟が男性に縁のない姉を心配し、半ば強制的に登録。当時は「出会い系サイトだと思っていて、すごく嫌だった」という。

   しかし3カ月ほどで、同じ年齢の大手電機メーカーの技術者と知り合い、すぐに交際開始。1年後に結婚し、いまは都心のマンションに暮らしている。

「向こうが真剣に結婚相手を探していて、押し切られた感じ。同じ経験した人は身近にいないので、たぶん運がよかったんだと思う。弟には感謝しています」

   別の婚活サイトを利用中の29歳女性Bさんは、今回のリニューアルを知り、「本人確認するなら、いまより少し高くなるけど乗り換えてみようかな」と興味を示す。とはいえ、ネットで知り合った男性と交際に至った経験はない。

「何人かと会いましたが、いまひとつ盛り上がれなくて。でも他に知り合える機会もないのでダラダラ続けてます。仕事が忙しくてプロフィールの更新とか怠ると、男性からの連絡も減る。ヒマでマメな人じゃないと難しい。男性は20代ねらいが多く、30過ぎは急に反応悪くなると聞くし、もう潮時かも(笑)」

   28歳の女性Cさんは、数年前にいちど登録をしたが、誰とも会わずに解約してしまった。

「収入も高く、世間的にはいい条件の人からアプローチされたけど、年齢が40代とか50代とかが多くて、自分の希望には合わなかった。まずは恋愛ありきで行きたいし、同じ年代の普通の男性と知り合うには友だちの紹介で合コンする方が確実。しばらくネットは使わないと思います」

非ネット婚活の強み「すれちがいもフォロー」

   ネット婚活サイトの特徴は、入会金もなく、月額費用も数千円と安いのが特徴。登録にあたって独身や収入、卒業を証明する書類が任意の場合も少なくなく、会員数が増えている。

   しかし、ネットを介したコミュニケーション力が問われ、相手の本気を見極める判断も必要だ。確実に結婚したければ「10万円くらい入会金を払っても、普通の結婚情報サービスの方が結果的に安上がり」と言う人もいる。

   35歳の男性Dさんは、結婚情報サービスでゴールインを果たしたが、お相手とは婚約前にひと悶着あったという。交際を始めて3カ月。彼女がとつぜん退会して、連絡が取れなくなってしまった。

「自分を担当してくれる専任アドバイザーに相談したら、それはおかしいということで、彼女に連絡してくれた。そうしたら彼女は『3カ月もデートしてるのに、手も握ってくれない。私に興味ないのでは』と思って辞めたと分かりました」

   アドバイザーを通じて誤解を解き、交際を再開。無事結婚に至ったという。「自己責任のネット婚活だったら、僕の場合、たぶん自然消滅だったでしょうね」。

   婚活サービスの利用者は、震災後、急激に増えているという。ある婚活サービスでは、3月と4月の新規登録者が昨年比で約25%増。それも20代の若い女性が増えている。

「震災ニュースを見て、自分がひとり避難所の体育館で座っている姿を想像したら、寂しくてやりきれなくなった」

という人もいたという。若い女性が増えれば、男性の数も増える。ネット婚活を含む婚活サービスの競争は、これから激しくなりそうだ。

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