Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のtsugaikeさんは、32歳の女性。従業員50人ほどの会社に、10年ほど勤めています。仕事は、午前中は事務、昼からは倉庫で出荷の補助作業をしています。
そんな会社が今年の春から突然、女性社員に「制服」の着用を義務づけてきました。問題は、そのデザイン。ワンピース型で裾の丈が短く、しゃがむと下着が見えてしまいます。しかも生地が薄く、下着の線が出てしまうほどです。
社長は「誰も見ていない」と言うが
制服を着る女性社員の数は、営業を除く6人。下着の線を嫌う後輩はTバックを履いていますが、しゃがんで見えてしまったら恥ずかしすぎます。実際、質問者さんも何度か見てしまっているとか。
これまでは私服勤務だったので、必ずパンツ(ズボン)で出社していましたが、制服決定に女性の意見はほとんど反映されず、社長の独断で決められてしまいました。抗議しても「何着も作ったのにもったいない」「そんなの誰も見ていない」と相手にしてくれません。
制服に着替えるのが苦痛になり、女性軽視に感じられて会社を辞めようとも思いますが、10年も働いてきた会社をこんなことで辞めるのも悔しいです。
「屈辱です…。これはセクハラには当たらないのでしょうか?また、制服を変えさせる方法や透けない方法、しゃがんでも大丈夫な方法などありますでしょうか」
セクシーな質問はネタ(作り話)の場合もありますが、「旦那はどうしても嫌ならやめろと言っています」という個所などから考えても、実在する悩みなのでしょう。回答者からも、真面目なアドバイスが相次ぎました。
「事務だけならまだしも、作業する人にスカート、しかもワンピース?感覚が変だと思います」(10en-2さん)
「こんな服で、作業効率が落ちてもいいんですか。と言ってやって下さい。バカなセクハラ社長だ」(inu-cyanさん)
自己防衛か、廃止要求か
noname9046さんは、制服で困っている女性たちが集まって、「倉庫作業にはジャージに着替えて出ること」の承諾をもらいましょう、と提案します。しかし、作業中の問題は解決するものの、下着が透けて不快という問題は解決しません。
「薄手のロングカーディガンを羽織ってみれば」
「作業時はエプロンを着用してはいかがですか」
というアドバイスも有効かもしれませんが、そうやって自己防衛策を繰り返すのも本末転倒のような気もします。
kanstarさんは、女性社員が不快や不安な状態に追い込まれていることを認識していながら、社長がそれを改善しないのは「セクハラ」であり「パワハラ」であると指摘します。
そもそも、なぜ社長は女性6人に制服を義務付けたのか――。目的が分かりませんが、単なる趣味で通じるほど社会は甘くありません。mitiminaさんが以前勤めていた会社では、「経費節減」で事務職の制服を廃止したのだそうです。
「時代に逆行して、しかも機能性の欠片もなく…。負けずに頑張ってください」