お客に叱られるのが怖い!「会社をばっくれようと思います」

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   Q&AサイトのOKWaveに、こんな質問が寄せられていました。質問者のqwert_gooさんは、クライアントとの打ち合わせを翌日に控え、「会社をばっくれて(逃げて)しまおう」と不穏なことを考えています。

   質問内容を見ると、クライアントから発注されたプログラムのリリースが、近日中に予定されている様子。この仕事、実は質問者さんがひとりで関わることになった、初めての仕事なのだそうです。

先輩は知らぬ存ぜぬ、上司も「どうしようもできない」

   とはいえ、ここまでの道のりは順調ではありませんでした。当初は先輩も一緒に手がけていましたが、途中から「別件を担当することになったから」と離脱。これまでの打ち合わせ内容を先輩に尋ねても「知らぬ存ぜぬ」を通されました。

   上司に相談しても、「要件が分からないなら俺にはどうしようもできない」と突き放される始末。「人をあてがうにも余裕がない」と言われ、途方に暮れたこともありました。

   結局、クライアントに叱られながら、ひとりで取り組まざるを得ません。しかし、初めてひとりで関わった初めての製品で、初めてのコーディング。最初からうまくいく道筋など見えませんでした。

   明日の打ち合わせも、また叱られに行くかと思うと不安で仕方がありません。いっそ上司と先輩にメールして、打ち合わせをサボって実家に帰り、寮にある荷物は後日整理しに来ようかという考えも浮かびます。「もう身も心も限界です…」

   質問は、「ここで逃げたら懲戒処分か、自己都合退職になるか」ということですが、問題はそれだけにとどまらないでしょう。回答者のeinnさんは、逃亡によって会社に不利益が生じた場合、「損害賠償を請求されるおそれがある」と指摘します。

   製品が完成しなかっただけなら、適切な指示をしなかった上司の監督責任もあり、すべての責任が質問者さんに被さるわけではない。しかし打ち合わせから逃げれば、上司の責任が及ばなくなり、ほとんどの責任を引き受けざるを得なくなるというのです。

   「困難から逃げるべきではない」という精神論よりも、本来負わなくてもよい責任まで負わされるからダメ、というアドバイスは、ずっと効いたのではないでしょうか。

「できるだけ早く寝てしまいましょう」

   逃げることは得策ではないのは分かりましたが、ではどうすればよいのか。TreatMeGentlyさんは、「納期に何もできていないというのは、結構日常茶飯事です」と慰めます。

「怒られるのも仕事です。先輩も上司も想定していますよ。それより、顧客に今後をどうするのかの算段と説明を考えて下さい。善後策ですね。こういう仕事は、失敗よりリカバリーの能力の方が重要です」

   mifonmifonさんも、ここまで一人で頑張ってきた労をねぎらいつつ、落ち着きを取り戻すよう呼びかけています。

「今まで沢山のピンチを乗り越えてきて、今の自分があるでしょう。きっと今回も乗り越えられると信じましょう。そして明日できるだけのプレゼンを考えて、できるだけ早く寝てしまいましょう。それでうまくいかなかったら、仕方ないですよ。ひょっとすると、いま嫌いな得意先が将来素敵なお客様になるかもしれません」

   そして、「ZARDの『負けないで』を今のあなたに送ります」という言葉で、励ましの投稿を締めています。

   実はこの質問、5月の連休の最終日、8日の午後5時に投稿されています。月曜日の出勤がよほどユウウツになったのでしょう。その30分後に投稿された激励を、質問者さんは「ベストアンサー」に選んでいます。覚悟を決めて、打ち合わせに出席したのかもしれませんね。

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