東京では、ようやく桜が咲き始めました。通勤途中の車窓がピンクに染まれば、朝からお花見のことで頭がいっぱいになります。30代の女性としては、ありあわせのパック惣菜を並べるのではなく、グルメでワンランク上のお花見がしたいところ。
でも、レストランはこの時期どこも一杯で、予約も取りにくくなっています。今年は自粛ムードが漂っていますが、それでも桜の見える人気店は満席になるでしょう。
あの味がオフィスや自宅で味わえる
そこでこの春、積極的に利用しようと思っているのが、デリバリー(出前)です。特に最近利用して気に入っているのが、レストラン・エクスプレスが運営する「ファインダイン」というサービスです。
同社は、お寿司の「銀のさら」や釜飯の「釜寅」などのデリバリー専門店を展開している会社ですが、ファインダインはこれとは少し異なり、一般のレストランのメニューをデリバリーしてくれるものです。
もともと東京・白金にある1軒のカフェレストランが始めたもので、近所のお店の出前を代行したところ、大変好評だったのだそうです。自分の舌で味を確かめ、地元の評判をよく知る人が厳選したお店だからこそ、お客さんから信頼されたのでしょう。
その後、配送サービスとして独立した後、2008年にM&Aでレストラン・エクスプレスが吸収しましたが、その精神は今も引き継がれ、実際に食べて納得したお店や、口コミで評判のお店だけが選ばれているそうです。
現在は都内の白金、青山、赤坂、銀座、中目黒の5エリアをカバー、約80店舗が登録されています。私が初めて注文したのは、「東京バーゲンマニア」の立ち上げで大忙しの年末年始だったのですが、掲載エリアから少し離れた二番町にも配達の相談に乗ってくれました。
ピザとパスタとカプレーゼを注文して、同僚とシェア。「デリバリーで、こんな味が食べられるようになったなんて!」と、同僚と顔を見合わせたのを覚えています。代金は2人で約3000円でした。
注文は、登録店のカタログを見て電話注文するか、専用サイトからオーダーする2パターンがあります。料金には、配達サービス料として料理代に15%が上乗せされます。
百貨店の「お弁当デリバリー」も充実
このサービスで驚くのは、最低料金の安さ。1店あたり1500円から届けてくれるのです。有名宅配ピザが同じくらいかそれ以上ですから、少人数でも安心して頼めます。
ただ、ボリュームはやや控えめで、配達にも少し時間がかかります。私が利用するときは、50分くらいを見込んでいます。広報担当者によると、高層マンションに住んでいる富裕層やワーキングマザーの利用が多いそうです。
ファインダインでは最近、法人向けにお弁当の宅配も始めました。私が利用する赤坂エリアは、「広東名菜 富徳」(中華)、「暗闇坂 宮下」(和食)、「グリル満天星」(洋食)の3店が登録。ほかに、白金エリアでは4店、銀座エリアでは2店が登録されています。
こちらのデリバリーは、合計1万円以上で、2日前に予約することが条件となります。配達手数料は無料です。
お弁当の宅配サービスは、百貨店でも始めています。中でも大丸東京店は種類が多く、カタログには100を超える弁当が並んでいます。「京都 美濃吉」の三段重の弁当や、「ポール・ボキューズ」のパーティーサンドなど、百貨店らしいラインアップ。こちらも1万円以上の利用で、千代田区、中央区、港区にデリバリー。3日前に要予約です。
社内パーティで「もう少し美味しいものが食べたいね」と思ったら、幹事さんには検討をオススメです。ランチミーティングという需要も増えそう。節電も兼ねて、まずは今年の「お昼間のお花見」に使ってみては?