アンドロイドとiPad 「2個持ち女性」の悩み

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   食関係の編集や取材コーディネートを生業とする、40代のM子さん。スマートフォンはアンドロイド携帯のエクスペリア、タブレット・コンピュータはiPadという、ちょっと変則の持ち方です。

   ケータイの通信キャリアは、新入社員のときに契約したまま。「もう20年近く前からだし、いまさら変える意味もメリットもない」という理由がひとつ。そして、編集の仕事で使ってきたのは、アップルのマッキントッシュ。

   「DTPが、ガーッと普及してきた頃に社会人になったんだけど、当時はマックでやらされてたのよ。で、ずっと使ってきて慣れてたし、仕事に必要なソフトも手に入れやすかったから」という理由もあって、ちょっと変わった2個持ちになっているのだそうです。

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連絡にスマホ必須、打ち合わせはタブレットで

   2個持ちにしているのにも、ちゃんと理由があるのだとか。

「取材コーディネートの仕事は、フランスやイタリアの人間とも連絡をしょっちゅう取らなくちゃならないのね。相手が向こうにいるとメールのほうが便利でしょ、時差もあるし。通話もメールも手軽にできるスマホは、やっぱりマストアイテムなのよ。
相手がこっちに来ている時でも、音声の状態が悪いと何を言ってるのかわからない時もある。それに一応私も喋れるんだけど、ネイティブじゃないから。そういう時にもメールを送ったり、送らせたりする」

   一方のタブレット・コンピュータは、仕事が紙に加えてウェブサイト向け、あるいは紙とウェブ連動のものも増えてきたことで必携のアイテムになりました。

   画像や動画を使うことが当たり前となり、そのチェックもその場で行うことがほとんどだからです。

   「なんだかんだ言って、女性にはノートPCは不向き。重いし、そもそも女性向けのカバンはノートPCの利用を想定していない(笑)」

   とはいえ、かつてはノートPCを「オッサンみたいなカバンに入れて」、常時持ち歩いていたといいます。

「そう思うと、タブレットPCは革命的な製品よね」

このままでは「腕がどんどん太くなっていく」

   そんなM子さんを悩ましているのが、電池の保ち。仕事に出ている時はもちろん、いつ海外から来るかもしれない連絡のために、プライベートな時間でも電池や充電器用の電源を気にしています。

「連絡の数がハンパないのと、画像や動画を表示する機会もウェブサイトを見に行くこともフツーの人より格段に多いから、とにかく電池を食う食う。外出している時は、ほとんど強迫観念に襲われたかのように、常に電源を探してるわね」

   予備のバッテリーは当然として、充電器も電池式、コンセントがついているもの、USBコネクタのついているものを常備しているそうです。

「とにかく電池ね。端末の省電力設計でも電池の長寿命化でも何でもいいから、電池の保ちを良くしてってこと。そうじゃないと、私の腕がどんどん太くなっていくし(笑)」

   あとは、スクリーンや筐体のカバーを、簡単に付け替えられるようにもして欲しいそうです。

「別に仕事で使うものだから傷を気にするってこともないんだけど、やっぱり女性だから、たまにはキレイな状態にして持ちたいのよ!」

井上トシユキ


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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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