東北の就活を支援する「リクサポ」に賛同企業集まる

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   2012年卒業予定の大学生の就職活動に、大きな影を落としている震災。被災した会社はもちろん、それ以外の会社でも東北地方での会社説明会を延期したり、新卒採用を中止するところも出ている。

   こうした中、就活が困難になった大学生に手を差し伸べる会社を集めた求人サイト「リクサポ」が、2011年3月22日に開設された。すでに40社以上が求人情報を公開しており、4月末までに100社が集まる見込みだ。

「バーチャル会社説明会」「通年採用」を呼びかけ

「リクサポ」には新進気鋭のITベンチャーが並ぶ
「リクサポ」には新進気鋭のITベンチャーが並ぶ

   リクサポは企業に対し、「東北地方での会社説明会の開催」を呼びかけており、困難な場合にはUSTREAMやSkypeといったインターネットツールを使った会社説明会や面接の実施を促している。

   あわせて、2012年の新卒採用の締め切りを大幅に延期するか、「通年採用」にすることも提案している。復旧活動を優先し就職活動ができない学生たちが、不利にならない条件を設けて欲しいという趣旨だ。

   この呼びかけに対し、3月末までに42社が賛同。就活生へ何らかの配慮を行うことを表明している。

   支援プロジェクト参加企業のひとつであるKlab(クラブ)は、ソーシャルゲームの開発などを行うITベンチャー。震災の影響で就活が困難な学生に対し、採用の「特別枠」を設け、選考会の開催を8月まで延長。個々の事情についても配慮するとしている。

   ITメディアも、3月末に予定していた一次面接申込期限を撤廃し、随時受け付けとした。

   リクサポの運営を主催するのは、3月末まで学習院大学に通っていた春日博文氏。外資系企業などから就職内定をもらっていたが、「自分で起業したい」という気持ちが高まって辞退を決意。新会社の設立準備中に震災が起こった。

「寄付するお金もない自分が、現地ボランティア以外にできることは何か」

と考えた末、大手求人サイトに情報を出していないITベンチャーの求人と、被災者の求職をマッチングする場を作ることを考えついた。ベンチャー側も呼びかけに対し、迅速かつ柔軟に対応してくれたという。

   震災後の3月17日にプロジェクトを発足させ、参加企業10社を確保したところで22日にサイト開設。4月末までに、各社の特設サイトとリクサポで相互リンクをはることになっている。

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