ライフネット生命保険は、「地震に備えて持ち歩いたほうがよいものリスト」を作成、全社員にメールで配付した。
余震や停電などのリスクを踏まえ、ネット上の情報も参考にして「家族の写真」をリストに加えている点がユニークだ。
事務所ビルの強度を確認し情報提供
同社のリスクマネジメント部は、震災後の余震や停電が続く中、「社員の安心を高める情報」を提供することを検討。
本社事務所がある東京・千代田区の防災対策状況や最寄りの避難場所、備蓄の状況を調査したり、事務所ビルの強度を管理会社にヒアリングしたりして社員に情報提供を行った。
また、「地震に備えて持ち歩いたほうがよいものリスト」を作成して、社員に注意を呼びかけた。
・現金、身分証明書、飲料水、非常食
・携帯端末用の非常用充電器
・ティッシュ、雨具、ライター
・帽子(上から落ちてくるものから頭を守る)
・いつも飲む薬、マスク
・音楽プレーヤー、家族の写真 など
これらは、社員全員が携行すべきということではなく、いざというときに困らないために社員が参考にしてもらいたいものという位置づけだ。
「家族の写真」は、避難生活が長引いたときの心の安定を保つために、あった方がよいのではという声を取り入れたもの。また、万一家族とはぐれたときに、顔写真を見せて「この人を見ませんでしたか」と尋ねるときにも使える。