社員旅行やめて1億円を寄付 岐阜の未来工業

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   「日本一休みの多い会社」「残業なし」「全員正社員」「定年70歳」などユニークな経営で知られる岐阜県の未来工業が、予定していた社内旅行を急きょ取りやめ、東北関東大震災の被災地に1億円の義援金を送ると発表した。

   同社では5年に1度、会社が旅費を負担して社内旅行を実施。今年は創立45周年記念イベントを兼ねて2月にエジプト旅行を企画し、旅行中に出題するクイズに全問正解したら「1年間の有給休暇を付与」という賞品を設けて話題となった。

英断に賞賛の声、普段から節電徹底も

会社のモットーは「常に考える」
会社のモットーは「常に考える」

   しかし、出発前にエジプト騒乱が起こり、行き先をマレーシアに変更。7月に実施予定だったが、震災に際して社員から「旅費を義援金に充てるべきではないか」という声があり、グループ企業の社員を含む500人以上が参加予定だった旅行の中止と寄付を決めたという。

   ネット上には、

「ほんとうに凄い企業だな。転職したいよ」
「無駄なところはケチケチだが、使うべき所には惜しまず使うんだな」
「世間体を考えて中止するだけの会社とは大違い」
「ここが1億なら大手はもっと出せるはずだ」

などと賞賛する声が相次いで上がっている。

   また、同社の社屋は、普段から徹底した節電が行われており、昼間は玄関や廊下の蛍光灯を消して薄暗い様子がテレビ番組でも紹介されていることもあって、「節電大使はここの社長にしたら」「具体的なやり方を広めてもらおう」などといった書き込みもみられる。

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