NTTレゾナントが運営するgooランキングが、仕事ができる人が口にする「フレーズ」と「単語」を発表しています。全国の男女1084人が参加し、あらかじめ用意した項目から選ぶ形で調査を行いました。
単語ランキングでは「クラウド」が1位。フレーズのランキングでは「データはクラウド化させる派。どんな端末でもいつでも見られるように」が1位となりました。「クラウド」という言葉が、いかに注目され始めているかが分かります。
自宅勤務の情報共有にも使えそう
「クラウド」とは、雲のこと。「クラウドコンピューティング」の略で、データやアプリを自分のパソコンなどの端末に入れるのではなく、インターネット上に格納して利用する形態を指します。
コンピュータシステムの概念図を書くとき、複雑なシステムの部分を「雲のイラスト」で代用していたことが由来のようです。
クラウドサービスを利用すると、端末やネット接続環境が最低限で済むし、データ共有により複数の端末で同じデータを使うことができます。要するに、「データはクラウド化させる派」という(ちょっとキザな)フレーズは、
「ボクはデータを全部インターネット上にアップロードしているので、パソコンやスマートフォン、携帯電話から、いつでもどこでも同じデータを引き出せますよ!」
という意味であり、そう大したことを言っているわけではありません。
しかし、使い方によってはビジネススタイルを大きく変えることも。客先で求められた資料をタブレットPCですぐに提示したり、カフェに設置されている無線LAN環境を利用して日報を提出するなど、オフィスに戻らず簡単な仕事を済ませることができます。
また、オフィスと同じ環境で自宅勤務する場合にも、クラウドサービスが便利です。グループウェアを提供するサイボウズでは、自宅待機や在宅勤務をする人向けに、無料の「サイボウズLive」を提供中。「クラウドを使えば、部員たちとの情報共有が簡単になることが分かった」という事例も、これから増えそうです。