スマホ人気の裏で「昔のシンプルなケータイ」が欲しい人もいる

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ネットオークションの「白ロム」って大丈夫?

私「うーん、ケータイショップの中の人が聞いたら、さぞやガックリくるでしょうねぇ。古いモデルって、アキバとかのショップにもありますけど、アキバに行く時間はありませんよね?」
彼「うーん、つくっちゃえば、なくはないんだろうけど、いつになるかわからないなぁ」
私「じゃあ、ネットショップとかネットオークションにもありますよ」
彼「ああ、オークションにもあるんだ?」
私「ありますね。僕も欲しかったけど、買い換え時期じゃなくて見逃した限定モデルを買ったこと、ありますよ」
彼「(同行しているらしい秘書に)おい、ネットオークションにアクセスして」
私「家電とかのカテゴリのなかに、携帯電話の本体って、あるでしょ」
彼「あったあった。うわー、いっぱいあるね。『白ロム』ってのは…」
私「要は、契約されてなくて、いまは誰も使ってないよ、ってことです。とはいえ、いったん誰かが使ってたヤツのなかには、機能的に具合が悪いってのもあるでしょうし、外装に傷があるとかってのもあるでしょうから、そのへんは説明をよく見ていただいて。あと、通信会社によって、別途、手続きが必要ってところもありますから」
彼「わかった。これで詐欺とかって…」
私「まあ、よほどのプレミアがついているモデル以外、特に高額商品ってことでもないですし、スマホが主流になりつつありますから、いまさらガラケーで高騰するってのもないでしょうよ」
彼「僕みたいに、ガラケーの昔のモデルへ退行するなんて、珍しいのかね?」
私「どうでしょう、もはや、あんまりいないとは思いますけど」
彼「まあいいや、秘書に良さそうなのをいくつか選ばせておくよ」


   前回の主婦兼タレントさんは、モバイルの流行の前へ前へ行って、快適な日常生活をゲット。今回の経営者は、逆にちょっと後ろに行くほうが、より快適度が高くなる。

   人々がケータイやスマホに求める「快適さ」「利便性」も、画一的ではなくなってきているんですね。

井上トシユキ


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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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