愛され「ぽっちゃりさん」は悪口か 隠れ「ぽちゃ好き」もいる

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   職場の同僚や友人から「ぽっちゃりさん」と呼ばれたことはないだろうか。サッポロ飲料の調査によると、「ぽっちゃり」という言葉が「悪口」に当たると答えた人は、20~49歳女性の73.8%にのぼり、男性でも63.8%を占めたという。

   一方で、健康的な女性好きな男性を中心に「オンナって何でそんなに痩せたがるの?」という声も根強い。「愛されぽっちゃりさん」というフレーズを掲げ、「太目だっていいじゃない?」と主張する女性向け通販サイトも現れた。

「アンアン」も太めの人気女性芸人に注目

サイズ3Lの読者モデルを募集中(ニッセン「スマイルランド」より)
サイズ3Lの読者モデルを募集中(ニッセン「スマイルランド」より)

   サッポロの調査では「ぽっちゃり」が悪口である理由として、「太っていることを言い換えただけ」「スリム志向だからいい気がしない」というコメントが寄せられている。

   ただ、元々は「ふっくらしていて愛らしいさま」を表現したホメ言葉。ことさら否定的に捉える必要はない。

   ぽっちゃり女性の魅力は、2010年2月24日号の「アンアン」でも取り上げられていた。

「いま、ぽっちゃりさんが大人気」

と題した特集では、柳原可奈子さんや渡辺直美さん、アジアン馬場園さんなど、太目の人気女性芸人にスポットライトが当てられている。

   彼女たちの特徴として挙がったのは、「おもしろくて明るい」「ふわふわして包容力がある」「人として、あたたかい」など、よいことばかり。男性座談会でも、

「正直、ぽっちゃりした子ってセクシーじゃない?」
「隠れぽちゃ好き男は、想像以上にいるって!」

と、手放しの絶賛状態だ。

   そんな風向きを察知しているのか、通販大手も「ぽっちゃりさん」の押し出しを始めた。ニッセンが運営する「スマイルランド(smiLe Land)」は、ウエスト73センチから154センチまで、最大10L、38号の服を扱う婦人服通販サイトだ。

日本の女性向けにこだわるニッセン

   ニッセン広報によると、スマイルランドの売り上げは、04年のサイト開設以来、順調に伸びている。売れ筋サイズは3Lから5L。「股ずれ防止機能」のついたジーンズや、立体縫製の「5面体ジャケット」などが人気だ。

   こだわりは、日本のぽっちゃり女性にフィットする商品企画。海外製品か男性モノしか着ることができなかった女性から、「おかげでおしゃれができるようになった」と喜ぶ声も寄せられている。

   09年10月からは尼崎と仙台に実店舗を置き、ぽっちゃりタイプの店員が実際の商品を着用しながら接客して、お客の悩みを聞く。いずれも業績好調で黒字化を達成し、2011年中には東京への出店を予定しているそうだ。

   サッポロの調査でも「ダイエット経験は10回以上」と答えた人が3割を占めている。ムリなダイエットはそろそろ諦めて、それなりのおしゃれを健康的に楽しんだ方がいいと考える女性は、これから増えるのではないか。

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