どうしても会社を休みたいけど、通常の有給休暇は申請できない――。そんなとき、真っ先に思いつくのが「身内の不幸」です。Q&AサイトのOKWaveには、実在しない親族の葬儀を口実に休もうと考えた人の質問が掲載されています。
「うまくニセの忌引をする方法はないでしょうか」
場所は遠方がいいのか、葬儀の証明は必要なのか
質問者のqsssanさんは、明日とあさっての2日間、どうしても会社を休まなくてはならなくなりました。しかし事情があって、上司に有給休暇を申請できません。
そこで「母方の叔母が亡くなった」というウソの理由で忌引をしようと考えました。
しかし、あとあと面倒が起こることは避けたいところ。会社には「香典は辞退します」と伝え、香典返しをしなくて済む手回しをしなくてはなりません。連絡も、事情をメールで送って済まそうと思います。
ただ、会社にウソの葬儀がバレたら大変です。叔母の葬儀で2日休むのは不自然ではないのか、今日亡くなって、明日とあさって休むのはおかしくないのか。場所を遠くに設定した方がよいのだろうか。
そして、会社から「葬儀をした証明をしろ」と言われるおそれはないのか。いろいろ考えると、心配事は尽きません。しかし、明日メールを出すためには、急いで文面を決める必要があります。どういう設定で送ればよいのか。
「不真面目なことをしているのは重々承知の上ですので、お叱り云々はご遠慮ください」
回答者のmat983さんは、葬儀の証明として「会葬御礼のハガキ」の提出を求められるおそれがあると指摘します。そうなっては万事休す。ウソをついて休むのは「やめましょう」と引き止めます。
他のQ&Aを見ると、父親が亡くなって2日間会社を休んだ人に、会社が「証明書を持ってきて」と言った例があるのだそうです。何度も使える理由ではないし、そこまでしなくてもと思いますが・・・。
尽きない問題「明日仏滅だけど大丈夫?」
別の回答者のnoname#63784さんは、葬儀証明を回避するために「密葬で親戚だけで集まるとかいっておけばいいんじゃないの?」と助言します。しかし、親族に確認の電話が入る万一の可能性を考えると、いろいろな口裏合わせが必要になります。
ここで、回答者から想定外の問題が飛び出しました。
「遠方で母方の叔母の葬儀に2日も休んで行くには、親しいとか世話になったとかの(作り)話も必要ですね。香典は辞退しても、休みをもらったので手土産を忘れないように」
職場にもよるのでしょうが、わざわざ遠方と断るからには、現地のお土産が必要になるかもしれません。質問者さんは「うーん困った・・・。東京(在住)なので、羽田(空港)か地方のアンテナショップで買うしかないですね」と答えています。
カレンダーを確認し、「明日は仏滅。地方によっては仏滅に葬式をしないので注意が必要」(ddg67さん)と、重要な指摘をしてくれる人も。
「普通、そんな関係(叔母)では特別休暇は出ません」(simakawaさん)と、会社の慶弔規程を確認した方がよいという声まで上がりました。三親等まで忌引を認めるか、休みは1日なのか2日なのか、会社によって異なります。
ウソをつくと後々まで影響が出ると諌めるアドバイスが相次ぎ、質問者さんは、すっかり疲れてしまいました。
「なるほど、叔母だと微妙ですか・・・。後々めんどくさいことになりそうなので、風邪を引いたことにします。ありがとうございました」