日本商工会議所が実施する中小企業の「魅力発見ツアー」が、参加者を募集している。2011年新卒者を採用する意欲のある中小企業を訪問する「就活バスツアー」だ。
11年3月卒の大学生・専門学校生・高校生のほか、卒業3年以内の「既卒」も参加できる。参加条件は、ツアー期間中に訪問した企業についてのレポートを提出するだけ。ツアー代や宿泊を伴う場合の宿泊代は無料というからおトクだ。
貸切バスで中小企業を無料案内
「宿泊型」と「日帰り型」がある
11年2月21日から2泊3日で実施される埼玉県ツアーでは、プラスチックメッキの技術を有する真工社(戸田市)と、「日本一普通の歯車を作っている会社」を自称する小原歯車工業(川口市)、日本とタイに製造拠点を持つ高橋スプリング(越谷市)を回る。
2月14日から始まる愛知県ツアーの訪問先であるイマダは、豊橋市にある荷重測定器のメーカー。求める人材像として「『世界一を目指す会社の一員になりたい。そんな会社のメンバーと一緒に仕事をしてみたい』という夢や希望を持った人」を掲げている。
宿泊型の「魅力発見ツアー」のほか、合同説明会と企業見学を日帰りで行う「リアル就職セミナー」の開催も2月に予定されている。
参加した学生たちからは、「地元企業に活力のある中小企業が多く存在していることに気付かされました」「仕事を選ぶにあたり、ホームページや資料だけで判断するのはよくない。職場の見学は改めて大事だと感じました」などの感想が寄せられている。
11年春卒業予定の大学生の就職内定率は、10年12月1日現在で68.8%。11年1月16日に開催された合同企業説明会には、就職先が決まらない大学4年生と既卒者約1500人が詰めかけた。