米大手求職サイトのキャリアビルダーの調査によると、従業員の約3割が少なくとも年に1回は「ずる休み」をしているそうだ。
休みの理由は、「なんとなく今日は会社に行きたくない」がトップで、「疲れて休みたい」「寝不足」「遊びにいく」などの理由が続いている。ずる休みをする人の多くは、「体調不良」と言い訳をするという。
「自転車に乗り遅れたので休みます」
一方、「体調不良」の連絡を受けた雇用主の半数は、本当に病気かどうか確認するために「従業員の自宅に電話をかけたことがある」と回答。2割の雇用主は「医師の診断書を提出させた」という。
また、雇用主が実際に受けた休みの「ありえない言い訳」として挙がっているのは、「にわとりが母親を襲っている」「ボーリングの玉から指が抜けなくなった」「植毛がうまくいかなかった」「パンプキンパイで口の中を火傷した」など。
米国の別のサイトには、「誰かが私のサラダにLSDを入れたようだ」「飼い犬の具合が悪かったので、自分でもエサを食べてみたら病気になってしまった」というビックリの言い訳もある。
とはいえ、いくら珍しくて、他人から見ればこっけいな言い訳であっても、本当に作り話とは限らないし、本人にしか分からないものもある。2ちゃんねるにも、
「会社での風当たりが強いので休みます」
「自転車に乗り遅れたので休みます」
「卵からひよこ生まれたのでちょっと今日無理です」
「部屋におばけが出たので休みます」
といった「ダメな人の言い訳」が並んでいるが、都内のIT会社でマネージャーを務める30代男性のAさんによると、かつて「おばけが出た」と言って休んだ部下が本当にいたという。
納期前で忙しかったため、「何をふざけているんだ!」と怒鳴ったものの、電話の声が本当におびえているようだったので、しかたなく了解。翌朝、出社した部下に問いただそうとしたものの、
「部下の顔が青ざめて、あまりにもこわばっていたので、『これは何か見てしまったのはウソではないようだ』と思い、それ以上は突っ込みませんでした。正直いうと、過労によるものかもしれないとは思いましたね」
働きすぎで幻覚を見てしまう前に、サボリでも何でもいいから、自分の身体は自分で守ったほうがよさそうだ。