就職活動中のthemuraさん。ある会社の採用面接で、担当者から「給料はいくら欲しいですか?」と聞かれ、一瞬戸惑ってしまいました。そこでQ&Aサイトの「教えて!goo」で質問してみることに。
「このような質問に対しては、どう答えるべきでしょうか」――と尋ねているということは、その面接では採用に至らなかったのでしょうか。残念です。
「遠慮しすぎると意欲が疑われる」
高い専門性を売りにしたり、人材の流動性が高い職種で働いたりする場合には、だいたいの「相場」に沿って答えることができます。しかし、その他一般の会社員の場合には、仕事による明確な相場はできていないよう。
回答者のpakutiさんは、人生設計やキャリアアップを踏まえて「最低ライン」を決めた上で、「プラス年収50~100万円程度の金額で交渉」しているそうです。
確かに、毎月の生活費や、将来いくら貰えるようになりたいかを考えれば、最低ラインはおのずと出てくるもの。計算してみれば、希望額に見合った実力をつけるべきとか、それだけ出せる会社や業界を選ぶべきということに考えが至るでしょう。
働く側としては、「高ければ高いほどいいです!」と答えたいところですが、それでは質問への答えになりません。かといって、相手の想定金額を大きく超えてしまうと、「到底ムリ。この話はなかったことに」と言われかねません。
dondoko4さんは、それでも「遠慮するとバイテリティ(意欲)の薄いやつだと思われる」と指摘します。自分の要求はハッキリ示しつつ、相手との折り合いを上手につけていくことができれば、会社に好感を持ってもらえそうです。
konoha0224さんは「社会常識があるかどうかの判断」といいます。「例えば新卒で月50万くらいとか答えれば、即落ちるでしょう」。さじ加減が難しいところです。
「御社の規定に従う」では消極的すぎる
pakutiさんによれば、このような質問には、
「いくらでもいいです。御社で働くことが夢です!」
と答えておくのが、ひと昔前の模範解答だったとか。いかにも会社の言いなりのように聞こえますが、職歴が少ない場合にはバカにできない答えです。自分が希望するキャリアにつながる仕事ができる職場に滑り込み、経験を積むことだって十分に考えられます。
成果を上げてから見合った報酬を要求し、それが通らなければ、別の会社に自分を売り込みに行く。そんな実力と経験に裏打ちされた人が増えれば、「これだけやりますので、これだけください」と堂々と言うことが当たり前になるのでしょう。
なお、他の似たようなQ&Aでは、「御社の規定に従います」という答えが支持を集めているところもありました。年齢や職位、滞留年数などで給与テーブルが決まっているガチガチの年功序列の会社には有効かもしれません。
しかし、そういう会社は今後減っていくでしょうし、そもそも相手に希望額を尋ねたりしません。急に聞かれて戸惑わないためにも、やはり自分の「希望額」を考えて臨むべきでしょう。ただ、「その根拠は?」という次の質問に準備することも忘れずに。