エン・ジャパンが運営する「[en]派遣のお仕事情報」の調べによると、2010年9月度の派遣社員募集時の平均時給は1542円で、07年12月度の調査開始以来、最低水準となった。最も時給が低い職種は軽作業で、「事務的軽作業」では1074円、前年比で5.1%下落している。
SEは「ビジネスアプリ系」がトップ
最も平均時給が高かった職種は、半導体、機械等の設計を行う技術系の「ハード系設計」で2254円。前年比で12.6%も伸びている。
IT系では、「ビジネスアプリケーション系SE」が2203円で最も高く、前年比1.4%、前月比では2.9%の増となっている。
全体的にIT系の職種の時給は高いが、08年3月には2000円を超えていた時給が、現在は1800円台まで落ち込んでいる。逆に技術系の職種では、10年3月には1633円まで落ち込んだものの、半年で100円ほど回復している。
調査元によれば、派遣社員の求人自体は、ここ数年で減少傾向にあるが、ここ数カ月は増加傾向に転じていたという。このため、平均時給が回復することも考えられたが、「過去最低を更新したことは意外だった」(広報部)とのことだ。