カレシのケータイで変顔写真撮ってみたら

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   ケータイが原因でケンカ。もはや日常的なことです。会社員のA子さんも、とうとうケータイを巡ってカレシとケンカしてしまいました。

「先日、ちょっと洒落た店に飲みに行って、カレがトイレに立ったんです。その間にテーブルに置いていたケータイで、内緒で私の変顔写真を撮っておいたら面白いかなって、ちょっとしたイタズラ心だったんですけど」

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知らない女性との2ショット発見

   変な顔をケータイのカメラで撮り、データの保存を確認しようとデータのフォルダを開きました。

「そうしたら、直前に撮った画像を偶然見ちゃって」

   A子さんの知らない女性に抱きついているカレの画像でした。浮気を疑うA子さんは、トイレから帰ってきたカレシをなじりました。

   逆に、勝手にケータイを触ったことに激怒するカレシ。

「やっていいことと悪いことがある、って。そのまま、気まずい雰囲気のまま店を出て口げんかをしてたら、売り言葉に買い言葉で私のケータイをカレシに見せることに」

   ところが、カレシは受け取るなり、画像フォルダを確認することもなく、A子さんのケータイを道ばたに叩き付けてしまったのです。

「機能的には大丈夫だったんですが、外装が割れてしまって。外装自体は、数千円ぐらいで新しくできましたけど、すごくキレイに自分でデコレーションをしてたので、それがショックで…」

   たしかに、勝手にケータイの画像を盗み見のようにしてしまったのも悪いかもしれないけれど、やっていいこと悪いことというなら、いきなりケータイを壊すのも同罪ではないか。

   交際して1年あまり、A子さんはカレシと別れることを考えているそうです。

   客観的に見れば、これはもう、どっちもどっち。

   ただ、夫婦どうしや交際相手のケータイに保存されている通話記録やメール、画像に、どこまでプライバシーを認めるのか。

   そんなことにも気を回さなければならなくなっているのは、事実でしょう。

井上トシユキ


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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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