大学4年生のy-felineさん。就職先も決まり、来春から社会人になる予定ですが、ひとつ気になることがあります。それは「副業」のこと。会社によっては副業や兼業を就業規則で禁止しているところがある、ということは耳にしています。
将来見据え「収入源を失いたくない」
学生時代から始めたブログのアフィリエイト(成果報酬型広告)やネットオークションで、毎月一定の収入を得ているy-felineさん。試行錯誤の末にようやく成果が出つつあり、ここでみすみす収入を失いたくありません。
ただ、新しい就職先で副業を禁止しているかどうかは未確認。正面切って尋ねてみようかとも思いましたが、入社前から「新人のくせに本業に集中できないヤツ」と思われないか心配です。
もし禁止されていたとしたら、すぐに止めなければならないのか。禁止でない場合にも、会社に事前に必ず届けなければならないのか。とりあえず一般的な知識を知っておきたいと思い、Q&Aサイトの「教えて!goo」で質問してみることにしました。
「だいたい、どのあたりから『副業』と呼ばれるのでしょうか?」
人生のすべてを会社と仕事に注ぎ込んできた先輩たちは、ケシカランと眉をひそめるかもしれませんが、給料は上がらないかもしれないし、手間のかからない収入源は手放したくないところ。仕事帰りに飲み歩き、カネがないとグチを漏らす上司や同僚を尻目に、趣味でコツコツ稼いで将来に備える――。それでこそ「イマドキの若者」です。
この質問には、副業の境目について、いろいろなアドバイスが寄せられました。
「本業に支障ない程度であれば、わざわざバカ正直に申告する必要もない」(CHEVALBOISさん)
「確定申告をしなければいけないぐらいの金額の収入になるようでしたら、副業とみなされます」(ymt3さん)
「履歴書が必要な仕事に関しては、副業に該当するのでは?」(not_spiritさん)
本業の機密が流出する副業はアウト
それぞれのアドバイスには、どのような意味があるのでしょうか。そもそも副業は、法律では禁止されておらず、「職業選択の自由」もあるので、就業規則で副業や兼業が禁止されていても、直ちに解雇されることはないようです。
ただ、確定申告をするくらい収入が増えると、会社に送付される住民税や市民税の書類などから足がつくことも。隠していたことがバレたら、会社に悪い印象を与えるのは確か。なるほど「確定申告」は、ひとつのハードルと言えそうです。
また、「履歴書」は本業以外で雇用されるときに必要となりますが、アルバイトであっても責任が生じますし、疲労もたまります。それによって遅刻や欠勤、早退が増え、本業がおろそかになれば、厳しい処分が下されても仕方ありません。
それから、副業によって会社に損害を与えることが明確であれば、会社はそれを禁止することに合理的な理由がありますし、その禁を破れば厳しく処分されます。会社の機密情報や技術、ノウハウが他社に流出する場合などが典型です。
会社の信用・評判が悪化するおそれがある副業も、避けた方がよさそうです。違法行為はもちろん、風俗店でのアルバイトなども会社から嫌われます。アフィリエイトやネットオークションなら「本業に支障ない程度」であれば、著作権法に違反したり、違法な物品を扱ったりしなければ、会社に内緒でやっていても問題はなさそうです。