住信SBIネット銀行が会社勤めをする20~40代の男女1211人から回答を得た調査によると、仕事帰りに自由に使える「アフター5」の過ごし方は、「まっすぐ家に帰る」という人が86%(複数回答)と大多数を占めた。「飲みに行く」と答えた人は、30%台にとどまった。
理由は「仕事で疲れているから」が約半数の49%。次いで「お金をあまり使わないようにするため」が37%だった。
「1畳の寝場所とシャワーがあればいい」
家に帰って何をして過ごすかについては、「インターネットを見る」「TVやDVDを見る」「食事をする」が上位に。世代別では、40代で「お酒を飲む」という人が22%いたが、20代ではわずか7%にとどまっている。
また、アフター5の時間に余裕があったらしたいことは、男性では「スポーツ(ジム、ジョギング等)」、女性は「習い事」という回答が1位となった。
仕事が終われば「家に帰って飯を食ってネットして寝るだけ」の生活は、毎日のように同僚と酒を飲み遊び歩いていた上の世代から見ると、やや元気がないように見える。しかし無駄遣いをせず、合理的で健康な生活を志向しているといえなくもない。
また、寝に帰るだけなら、立派な邸宅も必要ない。人力検索はてなには、「労働時間が長く、家に帰って風呂に入り寝るだけ」という人向けに、どこかよい場所がないか、という質問が掲載されている。
想定する利用頻度は、週に2日から4日。具体的な要件としては、
「1畳くらいの寝るスペース」「シャワー」「着替えの保管(ができる場所)」
があればよいとのこと。
この質問には、安い賃貸アパートからマンスリーマンション、カプセルホテル、キャンピングカーなど、さまざまな提案が寄せられた。トランクルームを借りて快適な場所を作るというアイデアには、「電源がないし夏や冬は無理」という助言もあった。
カプセルホテル住まいなんて侘しくてたまらない、という人もいるだろうが、シャワーを浴びて眠って身支度をする程度なら、1日の滞在時間は10時間未満。「起きて半畳、寝て1畳」という言葉もある。
通勤ラッシュやローンと引き換えにマイホームを手に入れ、赤ちょうちんで不満を飲み干す生活よりも、ずっと健康で気楽でいいという人は案外少なくないのかもしれない。