長引く不況で給料カット――。特に派遣スタッフの懐具合は、相当に厳しいようです。求人求職マッチングサイト「派遣@ばる」に寄せられた声には、毎日のランチにも苦労する姿があらわれています。
職場のランチ「納豆パック持参」も
会員アンケートによると、ランチを「手作りのお弁当」で済ませている人は41%。「社員食堂」と「外食」は、ともに22%でした。1食あたりの費用は「500円未満」という人が70%を占めています。
「そんなにダメ社員でも無能でもないのに、この不況でこの薄給……」
と憤っているのは、派遣歴5年のIrisさん。コンビニ弁当でさえ高額で手が届かず、費用を1食200円以内におさえた手作り弁当を食べています。
派遣歴12年、のんのんさんも、かつて景気がよかった時期には外食続きの日々を送っていました。しかし今では母親から、
「栄養のバランスが悪い! それに、あなたはビンボウなんだから!」
と叱られて、手作り弁当に移行することに。コンビニがない時代には手作りは当たり前だったので「ぜいたくを言うな」といわれれば返す言葉もありませんが・・・。食費をだんだん切り詰めていくのは、さみしいことです。
また、今年のような暑さでは、手作り弁当も保冷剤が不可欠。会社に電子レンジがないと、冷たいままで食べなくてはなりません。派遣歴10年のげんきちさんは、「冷めてもおいしい味のおかずを作ってます」とのこと。
そのほか、「社員食堂の定食が半額になる時間帯に行く」「弁当やケータリングがつくイベント系の仕事をする」といった節約術や、
「カップラーメンを箱ごと買って、給湯室に置いていた」
「納豆パックとキムチ、サトウのごはんを持参して、その場で作って食べている」
という涙ぐましい工夫をする人も。早く景気が回復してくれないものでしょうかね。