経理事務員のsetukokkoさんは、社長のほか営業マンが数人の小さな会社に勤めています。この会社、公私混同が目に余るのです。まず、社長が会社の経費を使って私物を買いまくります。自動車に時計、ブランド品にゲーム機など枚挙にいとまがありません。
急ぎの仕事のように頼むので断れない
社長の奥さんは、家庭の支払いをすべて経理に持ってきて、処理するように言います。水道代にガス代、ローンの返済に子どもの教材費など、当然の仕事のように持ってきます。
社長の家族の携帯電話は、すべて法人名義。子どもが新規購入したり、奥さんが機種変更をしたりするときは、setukokkoさんがショップに行って手続きをします。PTAの書類作成などを頼まれることもあります。
さらには、社長の愛人が住む「隠し部屋」も会社名義。そこの電気、ガス、家賃なども、すべて経理が処理します。ときには、社長が愛人と旅行に行くための宿探しや予約なども。さも急を要するような頼み方なので、ついこなしてしまいます。
他の営業マンたちも、唯一の女性である質問者さんに甘えているのか、ゴミは散らかし放題、タバコも吸いっぱなし。飲み残しも放ってあります。しかたがないので、すべて一人で片付けざるを得ません。
ここまで好き勝手されても、「まぁ、社長の人間性などは嫌いではないので会社自体が嫌ではありません」といいます。ただ、普通の経理事務以外に、こんなことまでやらされるのは当たり前なのか。Q&Aサイトの「教えて!goo」で聞いてみることにしました。
「これって、どこの会社も普通なんですかね?」
「きっと後でいい思い出に」
この質問には、15件以上の回答がありました。やはり、同じような体験をしている人が何人かいるようです。
以前勤めていた会社の社長が同じような人だったというbx2さんは、社長を「突然変異で誕生した異質な生物」だと考えていました。結局「我慢できなくなり、社員全員が会社を辞めた」そうです。
一方、tokoroten-1983さんが3年間勤めた会社も、様子がよく似ていましたが、新卒で入った会社なので「こんなもんなのかなー」と、ずっと思っていたそうです。
「おいやでなければ、お勤めは続けたほうがいいと思います。きっと後でいい思い出になるのではないでしょうか。私は楽しかったです。とっても忙しくてむかつくことも多かったですけど」
なんともおっとりした回答ですが、質問者さんも同じような考えのようです。
「そんなに嫌なら辞めればいい」とか「読んでるだけで腹立たしい」「バカ正直にやるから損をするんです」という回答も少なからずありましたが、別に辞めたいわけではなく、純粋に他の会社の様子を知りたかっただけと断っています。
変なプレッシャーがあるわけでもなし、意地悪な人がいるわけでもなし・・・。意外と居心地は悪くないと思いつつ、「でも、こんなことをやっていちゃあ、いつか潰れちゃうんだろうなあ」と冷めた目で見ているのかもしれません。