不況で人材採用が抑制され、競争が激化しています。求職者は面接官に好印象を与えられるよう、あの手この手を使っていますが、思うようにいかないのが現実。しかし世の中には、逆に「高すぎる評価」に深刻な悩みを抱えている人もいるようです。
「どうしたら、中身と見た目が同じになるのでしょう」
また「期待外れ」と思われたら生きていけない
質問者のmotomoto12さんは、30代半ばの既婚女性。家事と育児の合間にアルバイトをして、家計を助けています。彼女の悩みは、一見ぜいたくなもの。どの会社でも高く評価され、アルバイトの面接なのに、
「わが社の社員として働きませんか?」
と声を掛けられることです。
20代のころは、社員として頑張ったこともありましたが、いまでは片手間にしか働けません。また、かつて上司の高い期待に応えられず、陰で「使えない」と言われて専業主婦に戻った経験が深い心の傷となっています。
なので、久しぶりに仕事復帰をする今回の面接でも、ノルマのないパートの仕事を希望しました。しかしまたしても、わざわざ重役から電話があり、希望と違う部署で社員として働かないかと持ちかけられてしまいました。
どうやら面接の担当者が、高い評価を伝えてしまったよう。ありがたいこととは思いますが、もう「期待」から逃げたくてしかたがありません。
「また就職して『あいつは駄目だった』なんていわれたら私、生きていけない」
もしかすると、とても魅力的な容姿なのではと思いましたが、本人は、
「謙遜でもなく、本当に見た目は『おばちゃん』です。美人でも賢そうでもありません。主人も不思議がりますからね」
と強く否定しています。
「社員はこき使うためだけの肩書き」
この相談には、悩みのとらえ方を変えた方がいいと助言がありました。
「いくら買いかぶられることが多くても、中身に全く持ち合わせていないものは表には出てこないでしょうから、やはり能力はあるのだと思います」(someone000024さん)
確かに、解決すべき問題は「見た目と中身」のギャップではなく、能力を高く評価されながら期待に応えられなかった過去の記憶や、プレッシャーへの過敏さなど、相談者さんの心の中にあるようです。
とはいえ、すぐに解決できるものでもありません。回答者も、
「あくまでパートとして、精神的にも時間的にも家事や育児の負担にならない範囲で働かせていただきたいという意思を伝えた方が、お互いのため」
とアドバイスしています。
また、qwertydfvさんは「社員として」と言われたからといって、能力が高く評価されたとは限らないと指摘します。
「契約社員はこき使うためだけの肩書きですし、正社員だとしても普通の人が安く雇えるなら、会社には御の字です」
おかげで相談者さんも肩の力が抜けて、パートとして働かせてもらえるようお願いすることになったようです。人の悩みは人それぞれ、いろいろありますね。