会社の花形「広報部」 華やかさの陰にある本当の仕事

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   毎日コミュニケーションズが運営するCOBS ONLINE(コブスオンライン)は2010年5月19日、20代ビジネスパーソンを対象とした「あなたが思う花形部署ランキング」を発表した。女性548名の回答は「広報部」がトップとなった。

必要な文章力と交渉力 「意外と地道です」

「情報感度が大事」アイル広報企画課の菅原さん
「情報感度が大事」アイル広報企画課の菅原さん

   広報部と答えた人からは、

「会社のイメージづくりに大きく関わるから」

と仕事の重要性も理由に挙がったが、「社交性の高さを感じる」「多くの知識とキレイな容姿が求められていそう」など、華やかな女性が配属される部署とイメージする人も多かったようだ。

   中堅・中小企業向け業務システムを提供するアイルの広報担当、菅原朱里さんによると、学生向けの会社説明会でも、広報に興味を持つ女性は少なくないという。しかし、実際の仕事の中身には「地道なものが多い」ようだ。

   広報の使命は、自社の製品やサービス、会社の取り組みなどを、メディアを通じて広く知ってもらうこと。プレスリリースを発信して記者発表会を開いたり、担当者との窓口になったりする。記者との会話に備え、自社の情報だけでなく競合や業界の動向なども積極的に仕入れる。

「当社は(企業を顧客とした)BtoBの事業をしているので、対象となるメディアは新聞やビジネス誌、ビジネスサイトが中心。テレビCMを打つとか芸能人に会うとか、そういう仕事は残念ながらありませんね(笑)」

   仕事に必要なスキルは、文章を分かりやすく簡潔に書く力と、社内外での交渉力。成果は数字には表れにくいが、自社のサービスが新聞に取り上げられたときなどには充実感がある。ツイッターなど広報に利用できそうな新しいツールも、真っ先に試している。

「会社の中には、うまく表現することでニュースになる情報が転がっている。アンテナを高くし、情報に敏感になることを心がけています」

   「容姿」については、「仕事に必要なスキルがあってのこと。必ずしも容姿端麗な人が配属されるわけではないと思いますよ」というコメントだった。

   ランキングでは、男性の2位、3位には「経営企画部」「経営戦略部」、女性の3位には「商品開発部」が挙がった。男性は経営に近いところで会社の方向性に関わる仕事への志向が高く、女性は対外的なつながりがある仕事にあこがれる傾向があるようだ。

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