「楽なバイト」と「二度とやりたくないバイト」の共通点

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   コツコツ働いていれば、安定した収入と豊かな生活が送れる――。そんな時代は終わってしまった。ならば頭を使って楽にお金を稼ぎたいと思うのは、悪いことではないはずだ。しかし、傍から見て楽だと思った仕事が、実は案外キツかったりすることもある。

「刺身の上にタンポポ」は楽か

静まり返った深夜にツマギクを乗せる
静まり返った深夜にツマギクを乗せる

   ゴールデンウイークを終えた2010年5月10日の夕方、ネット掲示板の2ちゃんねるに「楽なバイト教えてくださいお願いします」というスレッドが立った。初めてのアルバイトにファミリーレストランのキッチンを選んだ人が、「しんどすぎて辛い」「もっと楽なバイトあるだろ」と嘆いている。

   これに対し、ネットユーザーから思い思いのアルバイトが挙がった。

・刺身の上にタンポポ
・砂糖の袋が破れてないか裏表をチェックする仕事
・ペットボトルが倒れたら起こす仕事。時給1200円ぐらい
・流れてくるビール瓶が割れたりヒビが入っていないかを確認するバイト

   「刺身の上にタンポポ」とは、刺身のつまとしてタンポポの花に似た小さな菊(ツマギク)を乗せる仕事のことだ。ただ、同じ仕事でも「精神的にきつい」「夢に出てくる」といって嫌がる人もいた。

   確かに、この仕事のいくつかは、4月29日に立ったスレッド「二度とやりたくないアルバイトと言えば」で挙げられた仕事と共通している。

・タンポポを乗せる仕事
・コッペパンの向きを変える仕事
・倒れているペットボトルを直す仕事
・宅配便の荷物の仕分け作業
・シャーペンの芯を予備に1本だけ入れる仕事

   単純作業が好きな人と嫌いな人では、反応が正反対。嫌いな人にとって同じ作業を延々と繰り返すことは、身体的負担は小さくても「精神的に辛くなる」ことがあるようだ。特に、静まり返った深夜の作業はキツイという。

コンビニで身につく「ひな壇芸人力」

   このほか、「二度とやりたくない」バイトには、こんなものもあった。

・バキュームカーの掃除は面倒だった
・冬の交通量調査は死ぬかと思った
・裏ビデオの配達だな。楽で高給だったけど逮捕されたw

   両スレッドで人気が高かったのは、コンビニエンス・ストアのアルバイト。「経験しておくといいかもね」と振り返る人は多い。特に、会社員が通勤時や昼休みに殺到しない、比較的ヒマな店がおすすめだという。

・他の仕事に比べれば楽だと思う
・レジ打ちとか覚えておくと他のところでも応用が効く
・接客でコミュ(ニケーション)力がUPする
・廃棄(用の弁当が)食えて食費も浮く
・時給うんぬんより良い人生経験になると思うよ

   アルバイト情報サイト「an」の「ビジネススキルが身につくバイト5」でも、コンビニ店員は第5位にランク。短時間の会計と明るく気持ちのよい接客が、どんな仕事にも大切な仕事力を高めるという。

   その力を、キャリアコンサルタントの本田勝裕氏は「ひな壇芸人力」と呼ぶ。言いたいことを大きな声でハキハキと伝え、場の空気を作る力のことだ。そんなすごい力がつくのなら、今の仕事を辞めてコンビニバイトからやり直したほうがいいかもしれない。

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