社長と社員の気持ち「4億キロ離れている」の意味

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   人事コンサルタント会社のJTBモチベーションズは2010年5月10日、「社長や会社に感じる『気持ちの上での距離』に関する調査」の結果を発表した。回答者は、従業員500人以上の企業に勤める会社員515人。

社長に声かけられ「正直ビビる」

社長と社員は「火星くらい離れている」?
社長と社員は「火星くらい離れている」?

   それによると、一般社員に社長との「気持ちの上での距離」を尋ねたところ、「違う星(火星)にいるくらい遠い(4億キロ)」と答えた人が最も多く、回答者の24.8%。「違う都道府県にいる(500km)」以上と答えた人の合計は7割を占めた。

   課長・次長クラスになると「同じ都道府県内の別ビル(30km)」、部長クラスでは「別の部屋、別のフロア(30m)」が最多となり、役職が上がるにつれて社長との距離が近づく。

   会社の規模別で見ると、従業員1万人以上の会社では「4億キロ」と答えた人は28.8%に。4億キロといえば、時速100キロで走り続けたとしても16.7万日、457年間かかる。気持ちの上の距離が、物理的にどう置き換えられるのかは明確でないが、自分の生活エリアとかけ離れたところに存在しているという感覚なのは間違いない。

   社長との「気持ちの上での距離」が遠い理由は、「コミュニケーションがないから」が1位。回答者からは「会ったことがないから」(23歳男性)、「経営戦略がわかりにくいから」(42歳女性)などのほか、「(社長が)会社をよい方向に導くとは思えないから」(41歳課長)という厳しい意見もあった。ネット上には、

「社長はブラックホール」
「実は空想上の人物である可能性も高いレベル」

など、アンケートの回答以上に距離があるとコメントを寄せる人もいた。調査結果では、社長とのコミュニケーションに不満を感じる人も多いが、

「連結で数千人いる会社に勤めているけど、ごくまれに声をかけてくる。・・・正直、ビビるからやめてくれw」

というコメントも。距離が遠いと感じている分、個人的な接触には恐縮してしまうようだ。

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