ネットリサーチのマクロミルは2010年4月20日、「料理と夫婦関係に関する調査」の結果を発表した。回答者は、全国20才以上の既婚女性516人。それによると、夫の帰りが遅いとき、妻は夕食を何時まで待つかという質問に対し、「待たずに食べる」と答えた人は44.4%でもっとも多かった。
「帰らなければ何時でも待つ」人もいる
次いで多かったのは「8時まで」の15.3%で、「9時まで」が13.4%と続いた。「何時でも待つ」と答えた人は8.7%もいた。さすがに夫が外食して帰る日は待たずに食べるだろうが、それでも低い割合ではない。
ただ、夕食は食べても、眠れずに待つ人もいる。Q&Aサイトの「教えて!goo」には、東京転勤によって夫の帰りが遅くなり、不満を募らせる妊娠中の妻からの相談が掲載されている。地方勤務のころはキッカリ定時退社だったが、仕事が忙しくなり飲み会も増えて、週に2日は深夜帰宅。
妻は「帰りが遅いから、もう寝よう」と思っても、お酒を飲むとよく記憶をなくす夫のことを考えると、なんだか眠れない。夫は朝6時に出勤するので、幼稚園児の娘には週末にしか会えないのだという。
この相談には、海外在住のGIZO13さんから「自分も東京勤務時代は午前様をしていた」という反省の弁があった。結婚当初は「夕食は家族で」と考えていたものの、残業することが美徳という考えにはまり、いつしか定時に帰りにくい状態になったという。
海外勤務で気づく「日本人は時間の使い方が下手」
しかし、夜遅く帰宅すると、物音で目を覚ました妻が「いたわりの言葉」をかけてくれることに心を痛め、海外勤務を決意。その結果、家族との時間を十分持つことができるようになったという。GIZO13さんは、
「考えてみると、これって日本にいてもできたはずなんだと今は思います。お酒だって、避けられる機会は半分以上あります。・・・定時に帰宅とは言いませんが、日本人は時間の使い方がホントに下手ですね」
と振り返る。職場の空気のせいにせず、自分で管理すべきところもあるという指摘だろう。
別の回答者は、結婚当初から夫が毎日午前様だ。質問者には、朝にならないと帰ってこないものだと思って早めに就寝して、と助言している。
「記憶をなくしてまで酒を飲む人を気遣う必要はないと思います。ご主人も、もうすぐ二児の父になる訳ですし、自分の事は自分でどうにかできて当たり前なのです」