毎日コミュニケーションズが運営する「COBS ONLINE(コブスオンライン)」は2010年4月21日、「入社して驚いた会社のルールランキング」を発表した。それによると、社会人になって職場で驚いたことのトップは、男女とも「休日・休暇の取り方」だった。
鉄鋼業のあいさつは「ご安全に」
男性公務員からは、「休日に県外へ遊びに行くときは『県外旅行届け』を提出して上司の決裁を受けなければならない」という時代遅れのルールに呆れる声が挙がり、金融系専門職の女性からは、
「入社前セミナーでは有給休暇が取れると言っていたのに、入社後には『あってないようなもの』と言われた」
と不信感を募らせるコメントがあった。しかし、いったん入社してしまったのだから、しようがない。
なぜ、こんなに休みが取りにくいものなのかと、驚いた人も多いようだ。世の中は有給休暇の取得率を上げる方向で動いているので、新入社員には「空気を読まない」取得の先陣を切ってもらいたい。
女性の2位は「職場の人間関係」に関するもの。
「ベテランのパートさんか、6年目の正社員さんか、いずれかの派閥に分かれる」
という掟は、どこの職場でもあることなのだろうか。また、「男性社員が毎年、新入社員の女の子に恋して告白して振られる」はルールではないが、恒例行事ということだろう。
男性の2位は「朝礼」の行い方。「毎朝、腕を地面に対して平行に上げ『整理、整頓』などの標語を大声で皆で復唱する」(紙パルプ業)、「毎朝お経を唱える」(サービス業)など、職場独特のカルチャーが表れている。
朝礼は女性でも4位に入った。ただし、こちらは
「誕生日の人がいる週は、月曜日の朝礼で花束を渡し、歌を歌ってお祝いする」(卸売業)
という穏やかなものだ。このほか、「『ご安全に』というあいさつ」(鉄鋼業)、「お局秘書の独断と偏見で給料や出張費が決められる」(公益法人)といったビックリも挙げられている。「ご安全に」とは、どんなときに使うのだろう。
29歳の女性(倉庫業勤務)からは、「会社って、もっときっちりしているものだと思った」という声が。今年の新入社員も、いまごろは少しずつそんな感想を持ち始めているのではないか。