先日、現役の大学生と話す機会がありました。
3月に富士通総研が「ツイッターの利用は大学生を中心とした若年層の利用が多い」との調査結果を発表しましたが、実際にはどうなのでしょう。
暇つぶしの方法は他にもある
「ツイッターは、やってる人もいるし、まったく興味のない人もいるといった感じです。ミクシィや2ちゃんねる、モバゲー、プロフも同じですね」
意外や冷静な反応です。よくよく話を聞いていると、その理由もわかってきました。
彼らは物心ついた時からケータイやPCが当たり前にあった世代。それなりにコンテンツも利用してきています。
だから、自分にとって居心地が良いとか、利用価値があるサイトやサービスを、その時々の都合によって使い分けているようなのです。
趣味性の強いコアな話題だったら、ミクシィのコミュや2ちゃんねるの当該スレッド。ファンサイトでお気に入りのアーティストや芸能人の動向を知ったりと、一カ所に留まることがありません。
そうした都合に合わせて選択するサービスのなかに、ツイッターが入っている10代もなかにはいる、ということなのでしょう。
「富士通総研の調査では10代の利用、MMD研究所の調査では暇つぶし目的が1位だっんですか? うーん、暇つぶしにゲームやってるのもいるし、音楽を聴いてるのもいるし…。ツイッターで暇つぶしって、ピンと来ないですね。自分の周囲にはいないですし」
その理由として大きなものが、知らない人とコミュニケーションを取るよりも、友人、知人とメールや電話で連絡し合うことのほうが重要だし、機会が多いということ。
年齢を重ねていけば、利用の理由も変わってくるのかもしれません。
さまざまなサービスやコンテンツを使い慣れた若い世代。掲示板やSNS、ブログを超えて人気を集めるサービスの発想が、彼らのなかから登場するのも、そうは遠くないでしょう。
井上トシユキ