頼みたい仕事があると言うと「あとでメールで送ってください」と言い返し、クレームへの謝罪文を送らせたら「顔文字」を使い、書類の整理を頼んだら「私らしくない」と拒否――。最近の若手社員の奇妙な行動が、ネット上で話題になっている。
先輩社員の「ツッコミ」の腕が試される
2010年4月6日の日本テレビ「スッキリ」で放送されたのは、『ゆとり社員との付き合い術』の著者、橋本尚美氏が挙げた事例を基にしたVTR。最近の新入社員の生態を紹介したものだ。
特に話題になっているのは、喫茶店での取引先との打ち合わせで、みんなが「コーヒー」を注文する中、ひとりだけ「クリームソーダ」を頼む新人の振る舞い。ネット上では、
「客がいるのに、ふざけたことしてんな。黙って同じもの飲んでろ」
「何回も面接して採用してるのにこんな奴を採用するのが悪い」
と、非常識と批判する人が多いが、意外にも許容するコメントも少なくない。
「俺はクリームソーダ飲みたかったら普通に頼むだろうし、全く違和感がない」
「すまん、おじさん世代だが好きなのでクリームソーダ頼む」
「接待でもないのに他人と同じ物を頼まなきゃならないってのはやりすぎ」
など、自分が飲みたいものを素直に注文すればいいと、新人を擁護する意見や、
「この先、ずっと取引先に『クリームソーダのヤツ』と覚えてもらえるぞw」
「むしろ、つかみはOKって感じだろ。ネタ的に考えて」
など、若気の至りを周囲があたたかく許容してあげようという意見もある。また、
「えーすみません私だけ・・・、と切り出すと和む」
「カフェイン取りすぎなので、とか一言言うと吉」
など、自分から前置きすると周囲から責められにくい、というアドバイスも。
新人が会社生活の常識を知らずに「ボケ」をかましてしまうのは、仕方のないことでもある。取引先の前で、そんな場違いの行為をどう処理していくかは、先輩社員の「ツッコミ」の腕に掛かっているのではないだろうか。