不景気で会社の業績が悪化して、給料が増えないどころか大幅に減った人も少なくないでしょう。業績が上がらないことには原資が増えませんが、具体的にどうすればよいのでしょうか。Q&Aサイトの「教えて!goo」には、そんな質問が寄せられています。
「お給料を上げたいのですが・・・」
間接部門の貢献は給与に反映されにくい
質問者のbananayellさんは、会社の事務職。いまの給料は「会社への貢献度」に見合った額をもらっていると感じています。しかし、できればもっとお給料が欲しい。そこで、さらに頑張って働いて会社に貢献したいと考えています。
「会社にもっと貢献できれば、それ相応の給与がもらえるのでしょうか?」
間接部門の貢献は、営業部門とは異なり、会社の売上・利益に結びつきにくいものです。すぐに給料アップを実現することは簡単ではないでしょう。ただ、大きなコストダウンを実現したり、売上に貢献する仕事をしたりすれば、増えた利益の一部を一時金などでもらえるかもしれません。
しかしこの質問へは、回答者からは冷めたコメントが相次いでいます。
「そういう要求をすれば、大抵はイジメを受けるか、窓際その他の嫌がらせをされて退職に追い込まれるでしょう。日本の経営陣はカネの亡者です」(myeyesonlyさん)
「会社というのは出世すればするほど、貢献すればするほど『割に合わない』のです。・・・平社員で当たり障り無くやっているのが、一番貢献度に見合った給与です」(vonoriさん)
よほど痛い目にあったと見えますね。頑張っても割に合わないのは、頑張りに応じた評価をしない「非・成果主義型」の会社で言えることであって、うまくやっている会社はあると思うのですが。
仕事ぶりを「定昇」に上乗せして評価する方法も
また、給料を上げるには「役職」を上げることが必要という声もありました。
「(給与は)実際の働きではなく役職に連動します」(20071229さん)
「会社はあなたの貢献度に応じて役職を与えるでしょう。役職は当然ですが給与に連動します」(11otosannさん)
ただ、「役職の達成度」で業績評価をしている会社では、役職が下でも給料が上になる人も出てきます。そもそも、管理職に昇格できるかどうかは、一般社員として有能というだけでなく、新たな「役割」を全うできる適性の有無にもよるでしょう。給料を上げるために役職を変えるのは危険な気がします。
papa42さんの会社では、毎年定期昇給を行っていますが、仕事ぶりによって昇給額に幅を持たせているようです。
「たとえば定昇が基準3000円として、(能率等によって)上下各750円の格差が設けられています。積み重なると差は大きいですし、評価が連続して高い社員は次の職位ランクへの昇進も早くなり給料も上がります」
定昇があるだけ、結構恵まれている会社ともいえますが、こういう差がつけば質問者さんもやる気が出るでしょう。参考になるのではないでしょうか。「評価するのも上司の腹一つ」(kissxさん)という声もありますが、上司との良好な関係を保ちつつ、会社への貢献度をスマートにアピールして昇給を手にできるといいですね。