異動は「自分にとってプラスの経験」約7割

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   日本の会社員にとって「異動」はつきもの。それまでの経験を活かせない仕事に就くこともあり苦労があるが、長い目で見ると「よい経験になった」と振り返る人が多いようだ。一方で、リストラ目的の異動に苦しんでいる人もいる。

「向き不向きくらいは考慮して欲しい」という声も

春は別れと出会いの季節でもある
春は別れと出会いの季節でもある

   リクルートエージェントは2010年2月26日、インテージと共同で行った「異動に関する調査」の結果を発表した。調査対象は、従業員300人以上の企業に勤める20~30代の正社員ホワイトカラー(管理職・一般事務職を除く)1002人。

   それによると、回答者の約6割(591人)が過去に異動を経験していた。この経験者に「異動経験が自分のキャリアにとってプラスになったか」と尋ねたところ、もっとも多かったのは「そう思う」と答えた人で38%。2位の「ややそう思う」(31%)と合わせると、69%が異動経験を肯定的に捉えている。

   プラスになったと思う理由は、異動によって「新しい経験から学び・気づきがあったから」が43%ともっとも多く、次いで「経験を活かしてキャリアアップできたから」が33%。「希望した異動だったから」と答えた人はわずか9%だった。回答者からは、

「まったく経験の無い部署へ異動になったが、知っておいたほうがよい業務だった」
「以前の部署で経験したことに加え、新しいことにチャレンジできたから」

というコメントが寄せられ、自分が望んだ異動ではなかったとしても、経験がプラスになったという回答が多くを占めた。

   一方、異動経験がマイナスだったと答えた人は、「そう思わない」(5%)と「あまりそう思わない」(9%)を合わせて14%で、割合としては少ない。しかし、ネット上には、

「希望してない部署でも良いけどさ、向き不向きくらいは考慮して欲しいよ。そこで実績を上げられないことを責められてもなぁ」
「最近の異動は、組織の活性化のためとかまったく感じられない。リストラ対象者が辞めるまでぐるぐる回ってる」

という不満の声も見られる。数字上は「異動を前向きに受け取る人が大半」だが、その陰でネガティブな異動に苦しんでいる人もいるようだ。

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