「現在の収入に不満」6割超 「企業規模」で格差も

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   調査によると、現在の収入に対して最も不満を感じている層は、40代男性で、小規模企業ほど不満が高いことが分かった。また、収入への不満がモチベーションを低下させている傾向も見られる。

40~50代では「200万円以上足りない」約3割

収入への満足度がモチベーションに影響を及ぼしている
収入への満足度がモチベーションに影響を及ぼしている

   NTTデータ経営研究所は2009年12月25日、「ビジネスパーソンの就業意識調査」の結果を発表した。回答者は、日本企業で働く正社員1,038人。

   それによると、「現在の収入にどの程度満足しているか」を尋ねたところ、「大いに不満がある」と答えた人は全体の20.6%で、「どちらかといえば不満がある」(43.0%)と合わせると63.6%に上った。男女別で見ると、女性(57.2%)よりも男性(65.0%)の方が、年代別では40代(67.5%)が最も不満を感じている人の割合が高かった。

   従業員規模別に見ると、「大いに不満」と感じている人は、5000人以上の会社の社員では12.0%なのに対し、300人未満では29.6%にも上っている。企業規模によって収入への満足度に大きな格差がついているということになる。

   自分が職場の中で「モチベーションが高い方だ」としている層では、収入に不満を感じている割合が57.8%なのに対し、「モチベーションが低い方だ」としている層では81.3%に上っており、収入への満足度がモチベーションに影響を及ぼしていることをうかがわせる。

   また、「年収があと最低どのくらいアップして欲しいか」という問いには、全体では「50~100万円未満」が最多で32.1%、次いで「100~200万円未満」が29.7%となった。

   アップして欲しい額を「200万円以上」と答えた人は、20代では8.0%にとどまったのに対し、40代では26.7%、50代では34.4%に上った。中年世代の「もらいすぎ」が若手の批判対象となっている会社もあるようだが、40代以上で希望額との隔たりが多いことが分かる。

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