ビジネス書大賞実行委員会は2009年12月18日、最も優れたビジネス書を表彰する『ビジネス書大賞 Biz-Tai 2010』の表彰式を開催し、受賞作品を発表した。大賞は、ナシーム・ニコラス・タレブ著の『ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質』(ダイヤモンド社刊)。この賞は今年創設された。
一般投票に「ツイッター」を活用
審査対象となった書籍は、奥付表記で2008年11月1日から2009年10月31日までに刊行された日本語のビジネス書。出版社や書店員、ブロガーなどで構成される70名以上の「審査員」による一次審査を経て、一般投票による二次審査、審査員代表による最終審査を経て、賞が確定された。一般投票にミニブログの「ツイッター」を活用したことで注目を集めていた。
『ブラック・スワン』は総合順位が最も高い「大賞」のほか、出版社勤務者からの得票数が最も多い「出版社賞」を受賞。ブロガー・マスコミ勤務者からの得票数が最も多かった「ブロガー・マスコミ賞」には神永正博著の『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)、一般投票での得票数が最も多かった「読者賞」には勝間和代著の『起きていることはすべて正しい』(ダイヤモンド社刊)が選ばれた。「書店賞」は柳井正著『成功は一日で捨て去れ』(新潮社)、 今後が期待される著者・書籍に与えられる「新人賞」は小暮真久著の『「20円」で世界をつなぐ仕事』(日本能率協会マネジメントセンター)。
表彰式は東京・中央区の帝国ホテルで開催され、各賞の結果はツイッター上で「実況中継」された。