gooランキングが2009年12月14日に発表した「定時に帰りたい時のアピール方法ランキング」。1位は「用事がある旨を伝える」、2位は「早めに机を片付ける」、3位は「早めに荷物をまとめる」でした。みなさん、苦労されているようです。
「うちの部署だけ残業時間が少ないのが問題に」
そこまで工作しなければ定時に帰れないのか、疑問に思えますが、仕事が終わっていても「もっと残業しろ」と言われる職場も実際にあるようです。Q&Aサイトの「教えて!goo」には、上司からの要求に首を傾げる人からの相談が寄せられています。
「上司が、もっと残業しろと理不尽に要求してきます」
質問者のbremen96さんの部署には、残業する人がほとんどおらず、みんな定時で退社しています。残業するときでも、1日に1~2時間程度。ある日、上司から「うちの部署だけ残業時間が極端に少ないのが社内で問題になっている」と言われました。なんでも他の部署には、終電近くまで残業している人もいるとのこと。
上司が言うには「定時までに仕事が終わったら、次の仕事を前倒しして残業しろ」。「そもそもウチの会社では月30時間以上残業する契約で雇っている」と言って、どうしても残業させようとします。しかし、効率を意識して与えられた仕事をスケジュールどおりに仕上げている質問者さんとしては、納得がいきません。
「それなら次の仕事をください」と言うと「仕事なんか自分で作り出すものだ」という返事が。質問者さんは、どうすればよいのか弱っています。
「残業を自分で作り出すべき? 効率を下げて残業すべき?」
「会社で内職して残業代も貰っちゃえば?」
回答者からは、残業が少ないことが「常に効率を考え、労働生産性を高く保持するために努力している成果だ」と主張できないのはダメ上司では、という意見がありました。
「報・連・相をこれからシツコイぐらいに密にして、急ぐ仕事がなければ『お先に失礼します』と元気良くアピールして退社すればいいと思います」(photoplanさん)
確かにコミュニケーションを密に取ることで、仕事の頑張りを理解してもらえるかもしれません。ただ、上司に目をつけられるのもバカバカしいので「元気なアピール」はやめたほうがいいでしょう。また、別の回答者からは、こんな助言も。
「のらりくらりと残業して30時間分残業代もらっちゃいましょ」(photoplanさん)
もし、上司の言い分が「おまえの給料には、すでに30時間分の残業代が含まれている」という意味なのであれば、残業代が払われないおそれもありますね。こうなると、また別な問題になります。
「だったら・・・、会社で内職orアルバイトして、残業手当ても貰う!だな」(saltmaxさん)
残業時間を増やせるなら、こんなナンセンスも許されるのでしょうか。冒頭のランキングのトップテンには、定時で上がるために「時計をチラチラと見る」「移動のとき小走り」「誰とも目を合わせない」というテクニックもありました。ただ、いかにも姑息な感じが否めません。
定時での退社を奨励して、無駄な残業代や光熱費の削減に成功している会社もあるようです。従来のやり方では何とも打破しようがない状況なのだから、「定時で帰宅できる社員を増やす」というのも、会社や部署の立派なビジョンになりうると思うのですが。それともやっぱり、長時間働くことで得るものもあるのでしょうか――。