「社内で腹が立った瞬間」 男女とも1位は「理不尽に怒られたとき」

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   ビジネスパーソンに社内で腹が立った経験について聞いたところ、最も多かったのは「上司や先輩から理不尽に怒られたこと」だった。部下からみれば上司が悪いということになるが、コミュニケーションのやり方を見直せば頭ごなしに叱られることは減ると指摘する人もいる。

「身に覚えのないことで怒る」「頭ごなしに怒る」

   毎日コミュニケーションズが運営する20代社会人向けサイト「COBS ONLINE(コブスオンライン)」は2009年12月8日、「会社で腹がたった瞬間ランキング」を公表した。回答者は、20代男女のCOBS ONLINE会員男性333人、女性758人。

   それによると、「ここ最近、社内で腹が立った瞬間は?」と聞いたところ、男女ともに「上司・先輩に理不尽に怒られた」がダントツの1位。男性では26.4%、女性では28%となった。なお、男性の2位は「仕事で正当な評価がされなかった」(11.4%)、女性の2位は「雑用を押しつけられた」(14%)だった。

   回答者のコメントには、いくつかの傾向が見られる。まずは、身に覚えのないことで怒られることだ。

「自分には全く関係ないことだったが、なぜかついでに怒られた」
「明らかに私がやった仕事じゃないのに怒られた」
「勝手な聞き間違いをしていきなり怒って来たので腹が立った」

   これは確かに腹が立つ。ただ、本当に自分に全く関係がないのか、謙虚に振り返ってみる人は伸びるだろう。また、頭ごなしに怒られるのも腹が立つものだ。

「事情を聞いてくれることもなく、まずお説教された。後で説明したら、『何で最初からそう言わないの!』とさらに怒られた」
「先輩の手が空いたときをうかがって報告や質問をしようとしていたのに、『何で聞かない、何で報告しない』と言われた」

   私が話し始める前に、あなたが突然怒り出したんじゃないですか!と逆ギレしたくなる瞬間だ。しかし、これも理不尽だと腹を立てるだけでなく、「これは次回から早めに報告した方がよさそうだな」と学習することも大切だ。

「上司とのコミュニケーションの問題」という指摘も

   また、上司や先輩と言えども、部下からの反論や説明を許さないことも、理不尽と受け取られる。

「自分は間違ったことはしてないので反論したら、言い訳するなと言われた」

   確かに、部下にしてみれば説明したい気持ちもある。ただ、説明する前に何が悪かったのか自分で考えてみるのも悪くない。どうしても分からなければ、あらためて質問してみればよいのではないか。

   また、上司や先輩からの指示がおかしなときもある。

「頼まれたことをやったのに、必要ないと言われてしまった」
「朝は『こうしろ』と怒られたが、夕方には朝とは正反対のことをするように怒られた」

   これは明らかに上司や先輩が悪いのだが、人間の判断だからこういうこともある。指示した上司や先輩は、素直に過ちを認めたり、なぜ変更になったかについて説明したりすべきだろう。

   ある30代の男性会社員は、自分の新人時代を振り返ってこう話す。

「先輩から『自分の頭で考えろ!』『勝手なことをするな!』と交互に怒られて、すごく混乱した。理不尽だなあと思ったけど、自分で考えたことを何かと相談するようにしたら、結構自由にやらせてもらえるようになった。本当におかしな人を除けば、コミュニケーションのスピードとかタイミングのズレを減らす工夫をすれば、頭ごなしに怒られることは少なくなると思う」
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