出版取次大手の日販とトーハンは2009年12月4日、恒例の「今年の年間ベストセラー」(08年12月~09年11月)を発表した。ビジネス分野のトップ5は以下の通り。
●日販(単行本ビジネス部門)
1位『本当に頭がよくなる1分間勉強法』石井貴士著(中経出版)
2位『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』野口敏著(すばる舎)
3位『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』松下政経塾編(PHP研究所)
4位『起きていることはすべて正しい』勝間和代(ダイヤモンド社)
5位『宇宙につながると夢はかなう』浅見帆帆子(フォレスト出版)
●トーハン(ビジネス分野)
1位『脳にいいことだけをやりなさい!』M.シャイモフ著・茂木健一郎訳(三笠書房)
2位『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』
3位『本当に頭がよくなる1分間勉強法』
4位『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』本田直之著(大和書房)
5位『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』
ここに挙がった8書名のうち、オンラインショップ「アマゾン」でカスタマーレビューの評価が最も高かったのは、松下幸之助氏が語った未公開テープを基に構成された『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』で、平均で星4.5個だった。全員が星3つ以上つけているのが特徴だ。
評価が低かったのはトーハン1位の『脳にいいことだけをやりなさい!』で、平均で星3.2個。評価の高低にバラツキが多かった。また、日販1位の『本当に頭がよくなる1分間勉強法』については、書評ブログの「活かす読書」が星1つなど、ネット上には厳しい評価も見られた。感想は人それぞれで当然だが、ベストセラーだからといって必ずしも読者の満足度が高いとは限らないようだ。