ある調査によると、残業時間が月40時間を超えると、半数以上の人が「残業が多い」と感じるという結果が出た。月61時間を超えると「多い」と感じる人は9割に。ネット上の掲示板には「120時間超えるとおかしくなる」といった書き込みも見られた。
「納期間際の徹夜」は「20代後半」が頼り?
人材紹介と再就職支援のパソナキャリアは2009年11月17日、「残業時間に関するアンケート調査」の結果を発表した。回答者は、パソナキャリアに来社した転職希望者495名。
それによると、回答者の「平均的な実残業時間」は月35.7時間。「多い月」では平均66.5時間という結果となった。年代別でみると「平均的な実残業時間」は20代前半が45.7時間、「多い月」では20代後半が82.1時間でもっとも長いという。20代前半は慢性的に労働が長く、納期間際など突発的にマンパワーが必要な場合は20代後半が頼りにされるということか。
「残業時間が多い」と感じている割合は、実残業時間「20時間以内」では19.8%、「21~40時間」では47.9%。40時間を超えると半数以上が多いと感じる傾向にあるようだ。また、「41~60時間」では77.9%、「61時間を超える」と90%以上が「残業時間が多い」と感じている。
100時間超えると「やってられるか~」の気分に
なお、労働基準法では、いわゆる「36協定」で定める延長時間は、原則として月に45時間、1年間で360時間を超えてはならないとされており、調査結果は法的な基準とほぼ一致しているといえる。
2ちゃんねるには、「40(時間)越えるとつらい。ただ生活残業しないと生きていけないから40くらいはやらなければいけないもどかしさ」という大手IT企業社員の書き込みがある一方で、「残業代全額出れば70時間くらいがいいね」という書き込みもあった。また、勤務時間については、
「月残業60時間から厳しく感じられる。100(時間)超えるとやってられるか~の気分になるな」
「120(時間)超えたあたりからおかしくなるような気がする。気が付くのは多くは・・・身体を壊したり、辞めちゃったりした後」
といったハードワーカーからの声もあった。